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記憶の名牝フサイチパンドラ

「エリザベス女王杯の繰り上がり勝利」
「名物オーナーの所有馬」
「サンデーサイレンス最終世代」などなど、

馬自身よりも様々な外的要因によってファンの記憶に残る個性派のフサイチパンドラ。

札幌記念が行なわれる今週に合わせて、改めて2007年の勝ち馬を振り返る。
フサイチパンドラ
フサイチパンドラは2003年2月27日にノーザンファームの生産馬としてこの世に生を受ける。

2003年のセレクトセール当歳市場で9135万円の値がついた。落札したのはファンの間でも有名な関口オーナーだった。

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【白井厩舎の所属馬】
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2015年の調教師引退までにGI・12勝を挙げた白井調教師。自身の管理馬の多くは自ら牧場を巡り見つけ出し、オーナーに依頼して購入してもらった馬だった。

しかし、フサイチパンドラとの出会いは異色のケースだったという。
inyofu 私はノーザンファームで4頭の若馬を見た。関口さんに「実は先生に預かってもらいたい、と考えている馬を何頭か買っているんです。好きなのを選んでもらえませんか」と言われていたからだ。すべてがサンデーサイレンスの良血馬。そのうちの3頭が牡馬だった。

ダービーを目指すなら牡馬──。
しかし、選ばれたのは唯一の牝馬だった。

才能を見出されたフサイチパンドラは、こうして白井厩舎の管理馬となった。

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【エリザベス女王杯の繰り上がり勝利】
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デビュー戦を勝利して、その後も順調に成長し、オークス2着や秋華賞3着など期待に相応しい活躍を見せていたフサイチパンドラ。

そして、古馬との初対決となった2006年のエリザベス女王杯。このレースはフサイチパンドラを語る上で欠かすことの出来ない1戦となる。

1位入線馬の降着というGI競走における15年振りの出来事により2位入線からの繰り上がり勝利。はからずも加害馬カワカミプリンセスと、もう一頭の当事馬となった。
inyofu 検量室に戻ってきた四位騎手が、私を見つけてこう言う。
「先生のところの勝ちやわ」と。
「なんでや?」と聞く私に「俺、ひっくり返りそうになったもん。あれ以上やられたら、おそらく落ちているよ」と答えた。

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【9月の札幌記念】
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札幌記念。例年、秋に向けGIクラスの一流馬が出走する。

しかし、2007年はレース以上に大きな事件が起きてしまった。

36年振りに発生した「馬インフルエンザ」。

札幌記念を含め、直前の金曜日に競馬開催の中止が決定された。
代替日は9月2日に決定。

レースは、藤田伸二騎手の華麗な手綱捌きに導かれたフサイチパンドラが5番人気の評価を覆し1着。前年エリザベス女王杯以来の重賞勝利を挙げた。

「馬インフルエンザの発生」という大事の影響を受けた札幌記念は、実に36年振りに「9月開催」として行なわれた。
フサイチパンドラは前年エリザベス女王杯に続き、競馬史の1ページに記録されるレースを勝利した。

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【サンデーサイレンスの最終世代】
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フサイチパンドラはサンデーサイレンスのラストクロップ。

“牝馬”としては、サンデーサイレンス産駒の最後のGI勝ち馬でもある。
(※牡馬を含めた産駒最後の勝ち馬はマツリダゴッホ)

サンデーサイレンスの数々の記録を振り返る時、最終世代のGI馬としてフサイチパンドラはその名を残している。

ちなみに、サンデーサイレンス産駒「最初の牝馬GI馬」はダンスパートナー。奇しくも、白井調教師の管理馬だった。

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【フサイチパンドラの産駒】
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中央・地方21戦のキャリアで引退したフサイチパンドラ。競走成績と血統から期待されての繁殖入りとなったが、未だ目立った活躍馬は出ていない。

しかし、ロードカナロアとの間に生まれたアーモンドアイが2017年8月6日にデビュー。2着と好走し、今後の活躍が期待されている。

さらに次世代には、2016年生まれのヨハネスブルグ産駒。
また、2017年セレクトセール当歳で「サトノ」の冠名で知られる里見氏が4968万円で落札したフサイチパンドラの2017と、まだまだ楽しみな馬が控えている。


いかがだっただろうか?

2007年の札幌記念から10年。
いまだ色褪せないフサイチパンドラの記憶。
そして、今後が期待される産駒たち。
フサイチパンドラの名は、まだまだ競馬シーンに登場しそうだ。

shirai

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