ハーツクライ産駒のゴーフォザサミットがスプリングSに出走する。マイル~中距離戦で活躍したショウナンマイティを兄に持ち、新馬戦は素質馬に敗れたものの、未勝利戦をきっちりと勝利すると、続く百日草特別は強烈な末脚で差し切り勝ち。前走の共同通信杯は最速の脚を使うも4着に敗れた。何としても皐月賞出走の権利を得たいゴーフォザサミットについてまとめてみた。
【2歳未勝利】強烈な末脚で差し切り!
前走から-12kgでの出走となった未勝利戦。前半は後方に下げて前の様子をじっとうかがう。勝負所で外目からじわっと上がっていって直線に向かうと、エンジンが掛かり坂上で前を捕らえると2馬身半差突き放してゴールイン。
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1着 ゴーフォザサミット(蛯名正義騎手)
「1回使ってガラッと変わっていましたね。返し馬から落ち着いていて、素軽くなっていました。思った以上の変わり身でしたし、強い競馬でした。この競馬ができれば、東京でも楽しみです」
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【百日草特別】好位から力強い末脚!
スタートから少し押していって3番手と前目で流れに乗っていく。1000m通過は1分01秒6とスローペースで流れ、直線ではガンガンに追われてラスト200mでスイッチが入るとゴール前で見事差し切った。
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1着 ゴーフォザサミット(V.シュミノー騎手)
「調教に乗って、まだ2歳ですし未完成な面はありますが、反応が良かったので期待していました。最後はいい反応を見せてくれました。体の動きなどを見ていると晩成型かなという気もしますし、体作りからしっかりしていけば将来が楽しみです。勝負根性があるというのも大きいですね」
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(藤沢和雄調教師)
「流れが遅かったので2~3番手へ行ったようですが、今日もいい競馬をしてくれましたね。まだ緩いところがありますし、これからもっと良くなるでしょう。この後はホープフルSへ行こうと考えています」
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【共同通信杯】上がり最速も4着...
前半はゆったりと出していって後方2番手からレースを進める。縦長の展開でレースは進み、直線でも後方のままで内目を縫いながら前を追っていく。上がり3F33秒2のメンバー中最速の脚を使うも4着が精一杯であった。
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田辺裕信騎手(ゴーフォザサミット=4着)「外枠からの発走でスタート後に寄られるシーンもあって行き脚がつかなかった。ただ、その後の手応え的にも今日は後ろからの競馬になったかもしれない。ゴーサインを出してからは反応してくれた。見た目が良くて、とても格好いい馬。今後が楽しみ」
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【スプリングS】追い切り 順調に調整される!
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ゴーフォザサミット(写真手前)は田辺を背に南ウッド5ハロンから2頭併せ。3馬身先行するファストアプローチ(3歳オープン)を目標に進み、仕掛けられた直線は内に進路を取り併入に持ち込んだ(68・5―38・2―12・6秒)。
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津曲助手「順調ですね。前走(共同通信杯=4着)はスタートで少し寄られて位置を下げたのが響いた。本来は好位で競馬ができる馬。それでも荒れた内から脚を使ったことを思えば内容は悪くなかったですから」
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前走は上がり3F最速の脚でも4着であったが、ここ3戦は全てメンバー中1位の末脚を使っている。中山1800mも未勝利戦で経験済みで他馬よりもアドバンテージはある。どの馬にもチャンスのあるメンバー構成で、何とか皐月賞出走の権利が欲しいところである。