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世界の壁はどこまで厚い? 凱旋門賞の歴史

【凱旋門賞】とは、フランスのロンシャン競馬場で毎年10月の第1日曜日に開催される競馬の重賞競走であり、ヨーロッパ最大の競走の一つである。
日本競馬界もこれまで数々の名馬を送り出し挑戦を続けたが、未だに勝利を掴むことができていない。そこで本記事では、全世界のホースマンの憧れである【凱旋門賞】について、あらゆる角度から特集してみた。
馬キュレ 

【凱旋門賞】の歴史!

inyofu 第一次世界大戦の勝利を記念して創設
ヨーロッパは近代競馬の発祥の地。中でもサラブレッドの母国であるイギリスと、凱旋門賞が行われるフランスは伝統と格式が備わった競馬大国。ヨーロッパのみならず世界競馬の中心として今もなお、その存在を誇示している。
フランスで競馬が始まったのは18世紀。イギリスからサラブレッドが輸入され、英国式競馬が開催されたのが始まりだ。1789年にフランス革命で中断になったものの、1833年にフランス馬種改良協会が誕生し、馬種改良が進行。1857年にはロンシャン競馬場を建設、1863年には当時国内最高のレースとしてパリ大賞典(芝3000m)が創設されるなど、着々とフランス競馬の基盤作りが進んだ。しかし、この頃、凱旋門賞の姿はまだない。
inyofu 転機が訪れたのは、第一次世界大戦。当然ながら競馬の開催は中止となったが、第一次世界大戦が終結後、フランスの勝戦を記念して1920年に創設されたのが凱旋門賞だった。
場所はロンシャン競馬場。毎年10月の第一日曜日に行われる芝2400mの国際競走として誕生した。かつてのパリ大賞典に匹敵するビッグレースとして作られた同レースは、戦時に衰退したフランス競馬の復興を目指すという意味も込められていた。
inyofu 記念すべき第1回の凱旋門賞は、イギリスからの遠征馬カムラッドに優勝をさらわれるが、第2回でフランスのクサールが優勝。地元の意地を見せた。第二次世界大戦により一時(1939年と1940年)中止を余儀なくされたものの、当初の目標通り、凱旋門賞は世界中のホースマンが憧れる世界最高峰のレースとして歴史を重ねていった。同レースを勝つことは最高の名誉であり、世界最強馬として認められること。凱旋門賞の勝ち馬が、インターナショナルクラシフィケーションのロングのカテゴリーでトップと評価されるのは、今では当たり前のようになっている。

【凱旋門賞】の賞金!

inyofu 2014年凱旋門賞の賞金
1着賞金 285万7000ユーロ
2着賞金 114万3000ユーロ
3着賞金 57万1500ユーロ
4着賞金 28万5500ユーロ
5着賞金 14万3000ユーロ
↓↓↓
日本円に換算(1ユーロ137円で計算)
1着賞金 約3億9140万円
2着賞金 約1億5660万円
3着賞金 約7830万円
4着賞金 約3910万円
5着賞金 約1960万円
凱旋門賞は2008年から賞金額が大幅にアップしており、さらにここ数年は賞金総額が毎年上がっている。2012年開催時には400万ユーロ、2013年には480万ユーロ、そして今年、2014年はさらに増額され総額500万ユーロのビッグレースとなった。

【凱旋門賞】に有利なのはこんな血統!

inyofu 2010年のナカヤマフェスタ、2012年のオルフェーヴル
共に宝塚を勝ち凱旋門賞で2着
実は宝塚記念と凱旋門賞って血統がリンクしてるんです

2011年 デインドリーム 母父Danehill
2010年 ワークフォース 父Kings Best
2009年 シーザスターズ 父Cape Cross
2007年 ディラントーマス 父Danehill
2006年 レイルリンク 父Dansili
2005年 ハリケーンラン 母父Surumu
inyofu Danehill、Cape Cross、Dansili、これらは皆ダンチヒ系の血統であります
2011年は2着のシャレータも父Sinndarがダンチヒ系
デインドリームと共に人気薄での激走でした
今、ダンチヒの血は凱旋門賞で最も強い血の一つであると言えるでしょう

宝塚記念では先に挙げたナカヤマフェスタが母母父にダンチヒを持ち
09年3着ディープスカイも母父がダンチヒ系
そしてアーネストリー・サクラメガワンダーと3年連続で好走馬を出したグラスワンダー
このグラスワンダー自身がシルヴァーホーク×ダンチヒの配合
やはり近年宝塚記念でもダンチヒ系の血が走っており関連性が窺えます
芝2400メートルで行われる【凱旋門賞】と、芝2200メートルで行われる【宝塚記念】の勝ち馬の血統がリンクしているというのは、面白い分析であるといえよう。【凱旋門賞】で最も強い血の一つであると言われる【ダンチヒ】は【ダンジグ】あるいは【ダンツィヒ】とも呼ばれ、競走馬としては有名なレースを勝ったというような実績はない。しかし、種牡馬としては数々の名馬を生み出した。

【凱旋門賞】の斥量!

inyofu 凱旋門賞は現在、下記の斤量(負担重量)で行われています。
3歳牝馬 54.5kg
3歳牡馬 56.0kg
4歳以上牝馬 58.0kg
4歳以上牡馬 59.5kg
【凱旋門賞】では、古馬と3歳馬の間に3.5キロの斤量差があり、その影響か3歳馬が有利と言われている。また、牝馬はさらに1.5キロ減になるため、古馬の牡馬と3歳牝馬では5キロの斤量差になる。JRAでの最大斥量差は3キロなので、【凱旋門賞】はハンデキャップが大きいレースと言えるだろう。

【凱旋門賞】が行われる【ロンシャン競馬場】

inyofu パリのブローニュの森にあるロンシャン競馬場は、欧州最高峰のレースである凱旋門賞が行われる競馬場として有名です。毎年10月の第1日曜日には世界中から競馬ファンが集まります。
inyofu ●コース
コースは右回りの芝コースで、距離は大周り2,750m、中周り2,500m、小周り2,150m、新コース1,400m、直線コース1,000mで、コース幅員は55m、最終直線距離は第1ゴール板まで533m、第2ゴール板まで650mとなっています。
競走距離は1,000m~4,0000m(46箇所の発走地点)。
ロンシャン競馬場の大回り2,400mコース(凱旋門賞など)は、1コーナーと2コーナー間の外にあるポケットからスタート。スタート後400mは、ほぼ平坦。 残り2,000mから1,700mまでは2.4%の上がり勾配。残り1,400m地点(3コーナー)まで、さらに上り(頂上の高低差約10m)、3コーナーに入って、残り1,100mまで、3%の下り勾配。その後、残り880m地点まで、さらに下り。ゴール板まで、ほぼ平坦となります。
inyofu ●場内および近隣の施設
スタンドと駐車場:長さ250m、6階建て、50,000人収容、7,000座席、5,000台
場内には、パノラミックレストラン、軽食レストラン、バー、ギフトショップ、
両替・クレジットカード現金化窓口、ビデオコーナー、子供のためのポニー試乗、
競馬場内見学ツアーなどがあります。

【凱旋門賞】とは、フランスのロンシャン競馬場で毎年10月の第1日曜日に開催される競馬の重賞競走であり、ヨーロッパ最大の競走の一つである。
100年近い歴史を持ち、世界の芝コースのチャンピオンを決めるこのレースは、世界で最も苛酷な馬齢重量によるレースでもある。日本競馬界もこれまで数々の名馬を送り出し挑戦を続けたが、未だに勝利を掴むことができていない。しかし!今年は日本を代表する名馬3頭を送り出し、制覇の期待がこれまで以上に高まっている。
続編である【日本の挑戦編】では、これまでの日本競馬界による挑戦の歴史や、今年の挑戦馬についてまとめてみた。

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