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13番人気の伏兵に栄冠!!【2014年スプリンターズステークス】レース結果まとめ

工事中の中山競馬場に替わり、2002年以来、12年ぶりにGI【スプリンターズS】を開催した新潟競馬場で、秋の短距離決定戦を制したのは35戦目で初のGIを制覇したスノードラゴン。レース映像や関係者のコメントをまとめて振り返った。
馬キュレ

第48回スプリンターズSはスノードラゴンが優勝

inyofu 10月5日、新潟競馬場で開催された第11R・スプリンターズS(GI、芝1200m)は、後方に待機した13番人気スノードラゴン(牡6、美浦・高木)が直線半ばで先行集団を捉えると、大激戦となったゴール前で僅かに抜け出し勝利。デビュー35戦目で、初の重賞・GIタイトルを獲得した。勝ちタイムは1分8秒8(良)で、鞍上は大野騎手。半馬身差の2着は2番人気ストレイトガール、2着にアタマ差の3着は5番人気レッドオーヴァルが入っている。尚、1番人気に支持されたハクサンムーンは13着に敗れた。 配当は単勝4650円、馬連7360円、馬単2万6040円、3連複1万9580円、3連単19万930円。大野騎手、高木厩舎ともGIは初勝利。

スタート直後からハクサンムーンが好ダッシュを決めたが、すぐにダッシャーゴーゴーが先頭に立ち、その後にベルカント、など先行馬が追っていく展開。 4コーナーから直線に入ると、先頭のダッシャーゴーゴーを2番手追走のハクサンムーンと好位でレースを進めたが直線半ばを過ぎ、前2頭の脚色が鈍り始めると、レッドオーヴァルやストレイトガールなどがじわじわと差を詰める。しかし、ゴール手前100mで外からスノードラゴンが各馬をまとめて豪快に差し切ると、最後は2着のストレイトガールに半馬身差をつけて大野騎手と共にGI初制覇を飾った。

1着スノードラゴン騎乗の大野騎手「素直に嬉しいです」

inyofu 「(勝てて)素直に嬉しいです。この馬としては、スタートをうまく切ってくれました。大外枠で不安もありましたが、馬群のいいところに潜り込めて、流れに乗れました。なかなか手前を替えられない馬なのですが、今日はしっかりと手前を替えてくれました。それが伸びにつながりました。(12年ぶりの新潟GIで)盛り上がっていて、その中で勝つことが出来て光栄です。ウイニングランをしている時も盛り上がっていて良かったです。芝でも走ってくれる馬なので、今後もタイトルを取れるように頑張りたいです」

スノードラゴンについて 岡田オーナー「チャンスはあると思ってた」

inyofu 岡田牧雄オーナー(62)はマイネル軍団の総帥、岡田繁幸氏の弟で、2007年有馬記念馬マツリダゴッホの生産者として知られる。ダービー以外は関係者に任せて競馬場には来場しないと決めており、この日も北海道でテレビ観戦。「チャンスはあると思っていた。でも、現実になってみるとしてやったりですね」とGI制覇に興奮を隠せなかった。
株式会社レックス代表取締役社長でもある岡田オーナー。上記のインタビューでスノードラゴン次走は香港スプリントと明言している。

海老原マネージャー「芝でこその馬と思っていた」

inyofu 岡田牧雄オーナーに代わって新潟に駆け付けたレックスの海老原雄二マネジャーは「レース前から芝でこその馬と思っていた。4コーナーでこれなら、と思いました」と喜んだ。「1歳時に脚の先まで使った凄い走りをしていた。それで社長(岡田オーナー)に頼んで買ってもらって、レックスのオーナーズクラブで募集した。(高木)先生も見た時に、どうしても預からせてほしいと言ってくれたんです」と振り返った。

惜敗2着 ストレイトガール

inyofu 2着 ストレイトガール(岩田騎手) 「よく走ってくれました。状態も良かったです。コーナーの手前で脚を取られるところがありましたが、4コーナー過ぎからの反応は良かったです。馬群の間を割ってよく頑張ってくれました。よし、と思いましたが...」
道中は馬群で脚をタメ馬場のいいところを選ぶように追走し中団の後方で脚をためた。4コーナー過ぎから、先頭に立ったハクサンムーンの後ろを通ってエンジンを加速。、馬場の真ん中を力強く伸びたスノードラゴンに屈して2着。内を抜ける競馬ながら、ラストはよく伸びている。短距離で抜けた馬ではないが、安定感でいえばストレイトガールは屈指の存在。良馬場でGI走らせてあげたいところだ。

ゴール手前でかわされ3着 レッドオーヴァル

inyofu レッドオーヴァルは5番手から伸びたが、ゴール前で2頭にかわされて3着止まり。初コンビの田辺は「GOサインを出さなくてもいい位置を取れたし、直線もよく伸びている。最後は勝ちに行った分の差かな」と振り返った。スプリンターズS4連覇を逃した安田師も「正攻法の競馬でよく頑張った。力をつけているし、長距離輸送をクリアしてくれたのも大きい」と納得の表情だった。
今年春のGI高松宮記念(14着)は不良馬場だったので、これぐらいの馬場ならこなせる馬。新潟1200mを意識した早めの競馬は、騎手の好判断だったと思われる。短距離GIでも通用する底力を見せた。

1番人気も大敗13着 ハクサンムーン

inyofu 昨年の2着馬で1番人気のハクサンムーンは13着。2番手につけて、直線で一度は先頭をうかがったが、残り100メートル付近から失速した。戸崎騎手は「馬の雰囲気は良かった。競馬はスムーズだったが、(敗因は)馬場なのかな。結果的にハナに行った方がよかったのかもしれないが、そうするとペースが速くなるからね」と肩を落とした。西園調教師は「左回りで(馬場の)いいところを通ろうと思って内をあけたら、左にモタれていた。これがGIなのかな」と語っていた。

アンカツこと安藤勝己元騎手のレース回顧

その他着順&コメント

inyofu ◆三浦騎手(グランプリボス4着) 「思い描いた通りの競馬。(直線に)坂があったらもっと頑張れたと思う。この感じなら楽しみ」
◆武豊騎手(ベルカント5着) 「絶好のポジションが取れて思い通りの競馬ができた。内を突いて一瞬夢を見た」
◆蛯名騎手(アフォード6着) 「追い出しが遅くなったが、それでも力は出し切れている」
◆柴田善騎手(セイコーライコウ7着) 「本当は4コーナーで持ったままの感じで回りたかった」
◆池添騎手(マヤノリュウジン8着) 「最後は伸びているが、必要以上に外を回らされた」
◆小牧騎手(マジンプロスパー9着) 「(直線は)一瞬、来るかと思ったけどね。外枠の方がよかった」
◆吉田豊騎手(サンカルロ10着) 「スタートで1馬身ほど後手。最後は伸びているが…」
◆秋山騎手(ローブティサージュ11着) 「着順ほど負けていないが、(馬群を)割ってくる手応えはなかった」 ◆浜中騎手(コパノリチャード12着) 「スタートでつまずいたのがすべて。リズムに乗れなかった」
◆幸騎手(トーホウアマポーラ14着) 「3コーナーでゴチャついて、もまれたときに嫌気がさしたみたい」
◆石橋騎手(アースソニック15着) 「内枠を生かす競馬をしたかったが、後手に回った」
◆津村騎手(ガルボ16着) 「4コーナーで手前を替えるときに、(後肢が)はまってこなかった」
◆ペロヴィッチ騎手(ハナズゴール17着) 「距離が短い。ずっと追いどおしだった」
◆勝浦騎手(ダッシャーゴーゴー18着) 「指示通りの競馬はできた」
スプリントのGIを勝つには時の運も必要だ。スノードラゴンは1200mで1分8秒切るどころか、1分9秒も切ったことが無い。日本のスプリント界において、致命的にも思える持ち時計だ。純粋なスピード勝負では分が悪いと確実に言われる。しかし今年2度のGIは春は不良馬場、秋はいつもより長い開催の最終週。そして小雨。台風18号の到来、大外18番、ダートの経験も生き勝つべくして勝ったと言えるのではないだろうか。

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