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持ち味の末脚炸裂!!【2014年天皇賞(秋)】レース結果まとめ

前日に降った大雨は止み。当日は良馬場での開催となった【第150回天皇賞(秋)】節目の記念すべき競走を制したのは、重賞未勝利5番人気のスピルバーグだった。レース映像や結果をまとめてみた。
馬キュレ

東京競馬場11月2日の売上&入場数とともに前年比アップ

inyofu 2日の東京競馬場の入場人員は10万877人で前年比109.0%とアップ。今年、入場人員が10万人を超えたのはダービー(東京=13万9947人)に次ぐ2度目。天皇賞・秋の売り上げも183億6736万9500円で同106.6%。秋華賞、菊花賞に続く売り上げ増で、今年のGIは15レースが終了し、10レースの売り上げが前年を上回っている。

第150回天皇賞(秋)はスピルバーグが優勝

inyofu 11月2日、東京競馬場で開催された第11R・天皇賞・秋(GI、芝2000m)は、後方待機策の5番人気スピルバーグ(牡5、美浦・藤沢和)が、好位から抜け出し競り合っていたジェンティルドンナとイスラボニータを、ゴール手前でまとめて交わし、重賞初勝利をGI天皇賞・秋で飾った。勝ちタイムは1分59秒7(良)で、鞍上は北村宏騎手。3/4馬身差の2着は2番人気ジェンティルドンナ、2着にアタマ差の3着は1番人気イスラボニータが入っている。
inyofu ◆性齢 牡5歳の鹿毛。

 ◆血統 父ディープインパクト、母プリンセスオリビア(父リシウス)。父の産駒は天皇賞・秋初勝利。父は06年天皇賞・春の優勝馬で、9例目の親子制覇。また、兄トーセンラーは13年マイルCSの優勝馬で、兄弟でのG1ウイナー。

 ◆戦績 13戦6勝。重賞初勝利。グレード制導入後の1984年以降、JRA重賞未勝利馬の天皇賞・秋優勝は、85年ギャロップダイナ以来2頭目。

 ◆総収得賞金 優勝賞金1億3200万円を加え、2億5585万5000円。

 ◆馬名の意味 米国の映画監督より。

 ◆北村宏司騎手(34) 秋は8回目の挑戦で初勝利。JRAG1は06年ヴィクトリアマイル(ダンスインザムード)以来、2勝目。

 ◆藤沢和雄調教師(63) 04年ゼンノロブロイ以来、通算5勝目。現役単独トップで、歴代でも尾形藤吉元調教師の7勝に次ぐ単独2位。JRAG1は22勝目。

 ◆生産者 北海道千歳市の社台ファーム。

 ◆馬主 山本英俊氏。JRAG1初勝利。これまでは09年フェブラリーS(カジノドライヴ)、10年天皇賞・秋(ペルーサ)の2着が最高。
イスラボニータとジェンティルドンナが先団に取り付けレースはややゆったりと流れる。スピルバーグは、中団やや後方で脚を溜め、直線を向いてから一旦はイスラボニータが抜け出すも外枠が響いたのか突き放すには至らない。そこを内からジェンティルドンナがジワジワ伸びて先頭に立つ。スピルバーグは、残り200メートル手前で先頭に立ったイスラボニータ、内から伸びるジェンティルドンナを一気にかわしてゴールへ飛び込んだ。上がり3ハロン33秒7はメンバー最速だ。

レース後コメント 北村宏騎手「競馬に乗るたびに次が楽しみでした」

inyofu 「気持ちが良かったです。馬が頑張ってくれて嬉しかったです。馬の力を信じて、外から行って、きれいに伸びてくれました。スタートはそれほど速くないので、出たなりにどうコースを取るか考えていました。向正面からスムースに運べました。内がかなり馬群が固まっていたので、手応えを信じて思い切って外から行きました。前走はスムースに行きませんでしたが、いつもいい脚を使ってくれる馬です。新馬を使う前から調教に乗せてもらって、競馬に乗るたびに次が楽しみでした。ここまで休み休みで来ていますが、大分たくましくなってきました。今後も無事にいってくれれば結果は出ると思います」

藤沢和雄調教師「本当に馬がよく頑張った」

inyofu 「馬の雰囲気としては前走くらいの出来にあると思っていました。レースに関しては、ずっと乗っている北村騎手ですから、特に声をかけることもなく任せていました。直線、外から本当にいい脚でしっかり伸びて、強かったと思います。元々いい体をしていましたが、なかなか詰めて使うことが出来ませんでしたし、体を持て余しているところがありました。これで秋の天皇賞は5勝目ですが、過去の4勝は早くから活躍していた馬での勝利で、今回のスピルバーグとは明らかに違います。本当に馬がよく頑張ったと思います。距離はこのくらいが一番いいとは思いますが、折り合いもつきますし、東京が得意な馬ですから、北村騎手とも話しながら、ジャパンCへの出走を前向きに考えます。久々のGI制覇、嬉しかったですし、オーナーにも少しは恩返しが出来たかなと思います」
ゴール板駆け抜けた直後、終始笑みがこぼれたのは無理もない。北村宏&藤沢和師ともに2006年のヴィクトリアマイル(ダンスインザムード)以来、およそ8年半ぶりのGI制覇だった。

悲願のGI初勝利 山本オーナー「もうそろそろ勝ってもいいと思っていた」

inyofu 馬主となり初勝利をもたらしたミスターケビンから10年目。悲願のGI初制覇は山本英俊オーナー(59)=(株)フィールズ代表取締役会長=の思い描いた通りの結果となった。 「もうそろそろ(GIを)勝ってもいい頃だろうとは思っていたが、きょうはパドックでの藤沢先生の目つきから違っていた。自信に満ちていたもの。直線で外に持ち出したときは、勝てると確信を持ちました」。ゴール後は、多くの仲間に抱きつかれるや、われを失ってしまった。「何が何だか。もう天に昇る気持ちでした」と、振り返った。

昨年に続く2着 ジェンティルドンナ

inyofu 休み明け初戦で底力を示した。2番人気のジェンティルドンナは、昨年に続く2着。戸崎騎手は唇をかみながらも、初コンビの女傑をたたえた。「すごく落ち着いていて、いい雰囲気だった。直線で狭いところにいた。広いところに出せていれば、もう少し気持ちよく伸びたのかな。衰えはまったく感じません」
最内枠のロケットスタートから3番手のインへ。絶好の位置に思えたが、直線で進路がなかなか空かない状態が続く。残り350mで逃げるカレンブラックヒルと内ラチの間の狭いスペースに突っ込む。こじあけるように伸びた残り50mで先頭に立ったが、あと一歩でスピルバーグにかわされた。

早め先頭でなければ 3着イスラボニータ

inyofu 初の古馬挑戦ながら1番人気に支持されたイスラボニータだったが、結果は3着。02年シンボリクリスエス以来、12年ぶりの3歳馬によるVはならなかった。好スタートを決めて3番手外の絶好位。抜群の手応えで直線を向いたが、先頭に立ったところで「遊ぶような感じ」(ルメール)になり、勢いが急激にダウン。離れた外から優勝馬にかわされ、ゴール前で内からジェンティルドンナにも差されてしまった。 ルメールは「(追い出しを)待ったつもりだが、もう少し待った方が良かったかも」と反省の弁。栗田博師も「ハナに立つとフワッとなってしまう馬。ギリギリまで我慢しないと…」と無念の表情を浮かべた。

アンカツのレース回顧

気合い空回り6着 エピファネイア

inyofu 4番人気のエピファネイアは、行き脚がつかず後手に回ったのが痛かった。ジリジリと伸びたが6着。福永騎手は「だいぶ気合が入っていて、ゲート内で突進してスタートの体勢も悪かった。前めでスムーズに競馬をしたかったけど…。スローの内で、うまくリズムも作れなかった」と渋い表情。角居調教師は「休み明けの分もある」と、ジャパンCでの反撃を誓っていた。

14着と大敗 フェノーメノ

inyofu 史上2頭目の天皇賞3勝目を狙った3番人気のフェノーメノは、14着と初めての2桁着順。中団やや後ろから見せ場なく馬群に沈んだ。「ゲート内からうるさくて、ちゃんと立てる体勢じゃなかった。道中はあの位置でも大丈夫だと思っていたが、追い出すと“あれっ”という感じではじけなかった」と蛯名騎手は首をひねる。

その他着順&コメント

18着 アスカクリチャンはレース中に左後けいじん帯断裂を発症した。現在は経過観察中。
inyofu ◆古川騎手(ラブイズブーシェ4着)「スタートが良く、いいポジションが取れた。だいぶ力をつけてきたね」

◆武豊騎手(ヒットザターゲット5着) 「道中は折り合いよく進んで、最後もよく伸びていたし、もうちょっとだった。力をつけている」

◆浜中騎手(デニムアンドルビー7着) 「直線で前が壁。もっと早くに進路を見つけられればよかったが…」

◆岩田騎手(サトノノブレス8着) 「直線で進路を探し、最後も勝ち馬から1、2馬身と差のないところまで来ている。GIでもやれる力はある」

◆秋山騎手(カレンブラックヒル9着) 「いい形で競馬ができたし、最後まで頑張っている。きのう(土曜)の雨が残っていればよかったが…」

◆ベリー騎手(ダークシャドウ10着) 「馬場が硬くなかったのでフットワークも良かった。今ならもう少し長い距離を試しても良さそう」

◆柴田大騎手(マイネルラクリマ11着) 「スッと2番手につけてロスなく自分の競馬はできた。大外だったがよく頑張っている」

◆四位騎手(ディサイファ12着) 「進路がうまく開いていればね。ここでもやれる力はある」

◆川田騎手(マーティンボロ13着) 「イスラについていいポジション。道中のリズムも悪くなかったし、頑張っています」

◆高倉騎手(フラガラッハ15着) 「ゲートをうまく出て、道中も無理なく走れていた」

◆柴田善騎手(ペルーサ16着) 「スタートで少し突っかけたが、道中は力を抜いて走れていた」

◆ブドー騎手(トーセンジョーダン17着) 「今は、もう少し長い距離の方がよさそう」

今回は出走18頭中、重賞未勝利馬はスピルバーグ1頭だけだった。1984年のグレード制導入後、天皇賞(秋)では1985年ギャロップダイナ以来2頭目。今年秋のGIはスプリンターズSのスノードラゴン、秋華賞のショウナンパンドラ、菊花賞のトーホウジャッカル、天皇賞(秋)とここまで全て重賞未勝利馬が優勝。次のGIエリザベス女王杯も重賞未勝利馬が躍進するのか注目したいところだ。

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