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5週連続で重賞未勝利馬が制覇【2014年エリザベス女王杯】レース結果まとめ

近年、3歳馬VS古馬という勢力図の【第39回エリザベス女王杯】は昨年の2着馬が成長を遂げて勝利。今回もレース結果の内容をできるだけまとめてみた。
馬キュレ

この日の京都競馬場は大盛況

inyofu エリザベス女王杯の売り上げは141億394万7000円で対前年比113・9%とアップ。16日の京都競馬場の入場人員も4万5803人で同129・9%と盛況だった。

第39回エリザベス女王杯はラキシスが優勝

inyofu 11月16日、京都競馬場で開催された第11R・エリザベス女王杯(GI、芝2200m)は、3番人気ラキシス(牝4、栗東・角居)が、ヌーヴォレコルトとの激しい追い比べを制し、初重賞を悲願のGI勝利で飾った。勝ちタイムは2分12秒3(良)で、鞍上は川田騎手。クビ差の2着は1番人気ヌーヴォレコルト、2着に1馬身1/4差の3着は6番人気ディアデラマドレが入っている。
inyofu ◆血統 父ディープインパクト、母マジックストーム(母の父ストームキャット)。ディープ産駒は、サンデーサイレンス以来となる牝馬限定G1完全制覇を達成した。

◆戦績 11戦4勝。重賞初勝利。スプリンターズSから始まった秋のG1は、重賞未勝利馬が5連勝。

◆総収得賞金 1着賞金9000万円を加え、2億1339万2000円。

◆リベンジ 前年の2着馬の勝利は、レース史上初めて。

◆川田将雅騎手(29) JRA・G1は5勝目。

◆角居勝彦調教師(50) 3頭の管理馬を出走させて〈1〉〈3〉〈5〉着。3頭が掲示板に載るのは、レース史上初めて。また、84年のグレード制導入後、藤沢和調教師に続き史上2人目のJRA・G120勝を達成。

◆生産者 北海道安平町のノーザンファーム。

◆馬主 大島昌也氏。所有馬の延べ40戦目、6勝目が、うれしいG1制覇となった。他の持ち馬は、レディオスソープ(25戦2勝)、スプリームブルー(4戦0勝)。
スタートは出足がつかずやや遅れ気味。もう少し前に行くと思ったが道中は8番手あたりで、ヌーヴォレコルトの後ろを距離ロスなく追走。力をたっぷりと温存して、手応え十分に直線へ。最後は先に抜け出したヌーヴォレコルトをクビ差で競り落とした。

レース後関係者コメント 川田騎手「やっといい頃の状態に戻ってくれた」

inyofu スタートはあまり良くなかったのですが、リズム良く運べて、1~2コーナーでちょうどいいところに収まることが出来ました。最後もしっかり伸びて、よく前を捉えてくれました。この1年はなかなか重賞にも手が届かず苦しい1年でしたが、やっといい頃に状態が戻ってくれて、大事なところで結果を出せて嬉しいです」

角居調教師「体が柔らかくなってきた」

inyofu 角居師は「去年から力を見せてくれていたけど、ご飯を食べなかったりして、なかなか(素質を)開花させられませんでした」と振り返った。ただ休み明けでオールカマー(2着)を使ってから「ずいぶん落ち着いて体が柔らかくなってきました」と上積みの大きさを確信していた。
角居厩舎は今回3頭出し(ディアデラマドレ、キャトルフィーユ)で同レース史上初となる全て掲示板を確保した。

3頭目の所有馬でGI制覇 大島オーナー

inyofu ラキシスのオーナー大島昌也氏(44)=(株)三立化工機代表取締役社長=は、声を張り上げて応援した。ヌーヴォレコルトとの写真判定となったが、「レース直後のスロービデオで出ていることが分かりました」と、すぐに勝利を確信した。2008年に馬主の資格を取り、初出走が11年。ラキシスは3頭目の所有馬というから“馬運”は強い。「前走(産経賞オールカマー2着)は牡馬相手に頑張ってくれましたし、輸送時間の短い京都で牝馬同士ですから、期待はかけていましたが、本当に勝ってくれるとは」。人馬とも重賞初勝利がGIという偉業に喜んだ。

クビ差2着 ヌーヴォレコルト

inyofu 2着 ヌーヴォレコルト(岩田騎手)
「スタートも良く、いい位置を取れました。前半、少し力みましたが、向正面では落ち着きました。早めのスパートから押し切る作戦でしたし、勝ったと思ったのですが...」
スタートを決め道中は4番手インの絶好位。直線では残り250mあたりから先頭に立って粘りこみを図ったが、ゴール寸前にラキシスの強襲に遭った。切れる脚がない分、勝ち切るには展開の助けも必要なのかもしれない。

最速上がりも3着 ディアデラマドレ

inyofu ディアデラマドレは直線、メンバー最速タイの上がり3F33秒1を刻んで外めをよく伸びたが3着。藤岡康は「道中、我慢してくれました。去年(9着)よりはるかに落ち着きがあったし、これならと思ったんですが…。外から来られて動かざるを得なくなった分、最後に脚が上がりました。もうワンテンポ待ちたかった」と悔しそう。角居師は「しまいの脚を信じて、康太君が一生懸命、追ってくれました」と人馬をねぎらっていた。

無念初めての6着 ショウナンパンドラ

inyofu 前走の再現はならなかった。秋華賞馬ショウナンパンドラは4番人気に推されたが6着。デビューから初めて掲示板を外した。浜中騎手は「落ち着いていい雰囲気でした。ただ、1コーナーまでに他馬の加速力が速く、イメージ通りの位置を取れなかった」と肩を落とす。外めの(12)番ゲートが響いてか、道中は中団のポジションになったのが響いた。「でも、3歳馬。これからまだ力もつけますし」と巻き返しに期待した

鞍上ショックの12着 メイショウマンボ

inyofu 連覇を狙ったメイショウマンボは、2番人気に推されたが12着と惨敗。3、4番手の絶好の位置取りだったが、直線は昨年のようにはじけることなかった。武幸騎手は「ここを目標に仕上がりもかなりよかった。それだけにこの敗戦のショックは大きい。位置取り? それは関係ない」と、ガックリと肩を落とした。輝かしい実績を持つ京都で、前走の京都大賞典(10着)に続く敗退。牝馬特有の精神面の問題かもしれない。

アンカツのレース回顧

その他着順&コメント

inyofu ▼4着フーラブライド(酒井)チークの効果もあって乗りやすかったけど、道中ケツを当てられ頭を上げてしまった。牝馬なら(G1でも)十分やれる手応えはあった。

▼5着キャトルフィーユ(ルメール)そんなに切れる感じではないので、もっと流れてほしかった。

▼7着コウエイオトメ(北村友)前走より力みなく、リズムよく走れた。しまいはよく伸びている。

▼8着アロマティコ(三浦)枠ですね。内に入れるだけでエンジンが掛かってしまった。ずっと掛かっていたし、苦しいレースだった。

▼9着サンシャイン(藤岡佑)行くつもりだった。具合の良さを生かし、頑張ってくれました。

▼10着スマートレイアー(武豊)掛かって、まったくダメだった。枠もあって、この馬のレースができなかった。

▼11着ヴィルシーナ(内田)以前と違ってヤル気もあったしこれなら頑張ってくれると。きょうは休み明けの分だね。

▼13着ブランネージュ(秋山)この距離は微妙に長い。

▼14着サングレアル(戸崎)ゲートを出る時に腰を落としてしまった。

▼15着ホエールキャプチャ(蛯名)トモを滑らせバランスを崩し、そこで終わってしまった。残念。どうしようもなかった。

▼16着レッドリヴェール(福永)距離が延びてから結果が出ていない。マイルぐらいがいいのか。

▼17着オメガハートロック(小牧)掛かりました。しまいを生かそうと思ったが…。

▼18着グレイスフラワー(柴田善)内に入れたかったが、外を回る感じになってしまった。

これでスプリンターズSから5戦連続して秋のGIは重賞未勝利馬の勝利。流れに乗ったのは事実だが、それだけ抜けた実力馬が存在していない状況だ。しかし今回は、GI馬6頭がそろった戦いを制したことは大変意味がある。次走は再来週のジャパンカップに登録しているが、出走するかを含めて今後は未定。続戦か、または休養か。この馬のさらなる伸びしろに期待したい。

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