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父譲りの末脚が炸裂!!【第66回阪神ジュベナイルフィリーズ】レース結果まとめ

2歳牝馬決定戦に位置付けされている【第66回阪神ジュベナイルフィリーズ】は、出遅れ、豪快な差し切りと一喜一憂のレース展開。制したのは唯一出走したディープインパクト産駒だった。
馬キュレ

第66回阪神JFはショウナンアデラが優勝

inyofu 12月14日、阪神競馬場で開催された第11R・阪神JF(GI、芝1600m)は、後方からレースを進めた5番人気ショウナンアデラ(牝2、美浦・二ノ宮)が鋭い末脚を発揮。先行馬群をねじ伏せ差し切り勝ちを収めた。勝ちタイムは1分34秒4(良)で、鞍上は蛯名騎手。半馬身差の2着は2番人気レッツゴードンキ、2着に半差の3着は4番人気ココロノアイが入っている。なお、1番人気に支持されたロカはスタートで大きく出遅れ、後方2番手を追走。直線では持ち味の鋭い末脚を発揮することなく8着へ敗れている。
inyofu 配当は単勝980円、馬連2200円、馬単5110円、3連複3530円、3連単2万2780円。勝ったショウナンアデラに騎乗していた蛯名騎手はアパパネ以来の阪神JF制覇。
▽【ショウナンアデラ】
父ディープインパクト
母オールウェイズウィリング
母父Elusive Quality
通算4戦3勝
※重賞初勝利
大出遅れした1番人気ロカに熱視線が集まる中、ショウナンアデラも2馬身の出遅れ。それでも蛯名騎手は慌てず、内に切れ込んで馬群の中で接触しながらも、じっくり構えて脚をためる。4コーナー手前から馬群をさばいて進出し、残り200mで大外へ。進路が広がると、一完歩ごとにグングン加速。先に抜け出した2着馬を捕らえ、半馬身差をつけてゴールを駆け抜けた。

レース後コメント蛯名騎手「最後は本当にいい脚でした」

inyofu 「スタートはあまりよくありませんでしたが、切り替えてジッとしていました。一度は控える競馬をしてみたいと思っていましたし、最後は本当にいい脚でした。新しい面を見せてくれましたし、収穫も大きかったですね。はじめて馬群に入って少しモタつきましたが、2着馬が前にいたのでうまくついて上がって行けました。直線で外に出したときには間に合うかな、と思いました。来年もいい競馬ができるようにまたがんばりたいです」

関係者コメント

inyofu ショウナンアデラの国本哲秀オーナー(71)=シナテック代表取締役社長=は、秋華賞(ショウナンパンドラ)に次いでこの秋GI2勝目(通算4勝目)。阪神JFは2004年のショウナンパントル以来2勝目となった。ラストで外から伸びてきたときは声が出ました。GIIIを勝つのも大変なことなのに、1シーズンでGIを2勝するなんて、本当にすごいことですね」とオーナーは喜びを隠しきれない。「来春もここに来ることができればいいですね」
inyofu 一方、生産者・下河辺牧場(北海道日高町)の下河辺行雄代表(43)もマイルCS(ダノンシャーク)に次いで、この秋GI2勝目。「子供のときはきれいな馬でした。厩舎に入ってから体質の弱いところがあると聞いていましたが、よくここまでになってくれました」と、成長を喜んだ。

ゴール手前でかわされ2着 レッツゴードンキ

inyofu  「残念です。直線の坂下で勝ったと思ったが、並ぶ間もなくかわされました。力は出せたが、勝った馬が強かった」と浜中騎手は肩を落とす。梅田智調教師は「見ての通り、相手が強かった。ただ、2週前のコース調教で引っ掛かり、レース当週が坂路追いになったぶん、少し体に余裕があった」と、8キロ増の馬体が誤算だったことを示唆した。
2番人気と支持されたレッツゴードンキは、中団で勝負の時を待っていた。残り200メートルから浜中のゴーサインに、ため込んでいた脚を懸命に伸ばし、先頭へ。そのまま押し切るかに見えたが、大外からショウナンアデラに半馬身差かわされ、2着に終わった。勝った相手を褒めるしかなかった。

収穫ある3着 ココロノアイ

inyofu 3着 ココロノアイ 尾関知人調教師
「先を考えれば、次へつながる競馬ができたと思います。馬の雰囲気もよかったですし、輸送もクリアしてくれました。来年いい勝負ができるように、またがんばります」
4番人気に推された関東馬ココロノアイは、中団のインで前に馬を置いてスムーズな競馬。直線も息の長い末脚を駆使して3着に食い込んだ。引っ掛かって押し切った前走アルテミスSから着順こそ落としたが、レース内容には満足のようだ。

大出遅れで8着 ロカ

inyofu キャリアの浅さを痛感させられる内容だった。1戦1勝ながら、そのスケールの大きさを評価されて1番人気に支持されたロカだったが、最後方追走から伸びを欠いて8着。出遅れた上に引っ掛かるという負のスパイラルに陥り、全力を発揮することができなかった。 和田は「最後、潜った時に(ゲートを)切られた。それが全て。仕掛けてないのに行きたがったところがあったし…。キャリアのない分ですかね」と脱力した表情で口を開いた。
inyofu パトロールフィルムを何度も何度も見返した今野師は「出遅れもあるけど、馬群に取り付いてから前がゴチャつき、外に出したらハミをガツンとかんでしまった。一番まずい形。反応が良すぎるのかな。悪いところが全部出ましたね」と冷静に振り返った。

スタートが良すぎて10着 コートシャルマン

inyofu 2戦2勝のコートシャルマンは、3番人気に推されたが直線で伸びを欠いて10着。道中は5、6番手を進んだが、鋭い末脚を発揮できなかった。川田騎手は「ゲートを出過ぎたかな、と思います。すごくいいスタートを切り過ぎました。その後の雰囲気はよかったですが…」と振り返る。好スタートで前2走より前めの位置となったのが、結果的に裏目に出たようだ。

アンカツレース回顧 「出遅れたのがよかった」

その他着順&コメント

inyofu ◆松山騎手(ムーンエクスプレス4着) 「大外枠だったが、その中でよく頑張ってくれています。もう少し内枠だったら…」

◆幸騎手(アルマオンディーナ5着) 「一瞬、4コーナーで勝てるかなと思った。直線で2着馬にかわされ内外にもたれた。でも、2戦目でよく走ってくれました」

◆酒井騎手(スマートプラネット6着) 「自分の形で競馬はできた。道中はリズムよく走れたし、よく頑張ってくれた」

◆武豊騎手(レオパルディナ7着) 「テンションは高かったが、折り合いはついた。そのぶん、最後まで頑張った」

◆国分優騎手(オーミアリス9着) 「ショウナンアデラを見ながらの競馬だったが、向こう正面で少し不利があった。落鉄もしていて、直線で踏ん張れなかった」
inyofu ◆高倉騎手(ダイワプロパー11着) 「馬のリズムを大事にして乗った。道中の雰囲気は悪くなかったが、枠が外めだったので」

◆嘉藤騎手(カボスチャン12着) 「力は出し切っている。競馬が上手な馬なのでこれからですね」

◆ビュイック騎手(ダノングラシアス13着) 「追い出してからが、案外。距離かどうかは分からないが、ここまで使ってきて体力的にきつかったのかも」

◆小牧騎手(クールホタルビ14着) 「せっかく折り合いがつきかけたのに…。3コーナーで(他馬に)寄られて、その後は、競馬をしていない」

◆藤岡佑騎手(エフェクト16着) 「距離が長いのは分かっていて抑えるしかなかったが、ペースが遅くなりコントロールがきかなくなった」

◆四位騎手(トーセンラーク17着) 「いい馬ですしデキも良かったが、3コーナーで寄られ、4コーナーでも寄られて…」

唯一のディープインパクト産駒が優勝。近年では牝馬はディープと呼ばれるほど、大物を輩出する傾向だ。特に阪神JFは、来年春のクラシック桜花賞と同舞台、ショウナンアデラもこのまま順調に行けば最有力候補だろう。今後は放牧に出てひと息入れ、桜花賞に向けて調整を進めていく予定だ。

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