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初重賞勝利が大金星&圧巻の逃げ切り【2015年AJCC&東海ステークス】レース結果まとめ

1月25日(日)に行われた中山中京のメインレース第56回アメリカジョッキークラブカップ&第32回東海ステークス(GII)のレース結果を振り返ってみた。
馬キュレ

アメリカJCCを優勝したのはクリールカイザー

inyofu 中山競馬場で開催された第11R・AJCC(GII、芝2200m)、スタート後果敢にハナにたった4番人気クリールカイザー(牡6、美浦・相沢)は抜群の手応えのまま直線に向いても脚色が衰えずに、後続を振り切り嬉しい重賞初勝利を飾った。勝ちタイムは2分13秒6(良)で、鞍上はコパノリッキーの乗り替わりでこちらに騎乗していた田辺騎手!。そして1馬身1/4差の2着は蛯名騎手から乗り替わっていた柴山騎手の7番人気ミトラ、2着に1/2馬身差の3着は2番人気エアソミュールが入った。
レースはクリールカイザーが気合をつけて先行。向こう正面に入ると5番手の外にいたラインブラッドに先頭を奪われるが、4コーナー手前で再びク先頭に立って馬群を引っ張る形になり、直線に向かう。圧倒的人気のゴールドシップは反応が鈍く、直線半ばで圏外の様相。対照的にリズム良く運んだクリールカイザーは、ミトラの追撃を振り切って最後まで粘り通し、見事に重賞初制覇を飾った。

レース後コメント 田辺騎手「思い通りの競馬でした」

inyofu 「ゴールドシップをどうしたら負かせるかというのがまず頭にありました。先手を主張しようと思っていました。途中で思いがけない馬に捲くられましたが、リズムを崩さずに自分から上がって行くことが出来ました。思い通りの競馬でした。初めて乗るので、折り合いで未知の部分が多かったのですが、引っ掛かることなく、うまく辛抱してくれました。展開はどうあれ、ゴールドシップと戦えて負かしたのがすごいことです。胸を張ってGIで戦っていけると思うので、楽しみです。

相沢調教師「ヴェルデグリーンの弔い合戦だった」

inyofu 「怪物を負かして、どうもすみません」。出迎えた相沢師はこんなジョークで照れ笑いを浮かべたが、胸には万感の思いが去来している。「ヴェルデグリーンの弔い合戦だった。このレースだけはどうしても勝ちたかった」。表彰式を終えると、涙をこらえながらつぶやいた。昨年のAJC杯を制したヴェルデグリーンが腸捻転で急死したのは昨夏。「翌年(15年)のこのレースはクリールカイザーで手向けの勝利を」。誓いを立てた同師は有馬記念に見向きもせず、AJC杯に目標を定めた。
inyofu 「ヴェルデグリーンとクリールカイザーに重賞を勝たせる」。両馬がまだ条件クラスに低迷していた一昨年、相沢師が掲げた目標も3年越しでかなえた。「競馬を教えてくれたのは吉田豊。今回は乗れなかったが、感謝したい」。主戦の吉田が自厩舎のショウナンラグーンに騎乗することになったため、クリールカイザーの騎手は先週の時点で宙に浮いていた。ちょうどそんな折、田辺が主戦を務めたコパノリッキー(東海S)の手綱も武豊へ。不思議な縁をつくる乗り代わり。昨年、ヴェルデグリーンでAJC杯を制した田辺へ連覇のバトンがつながった。

代打騎乗でも2着 ミトラ

inyofu 落馬負傷した蛯名騎手から柴山騎手に乗り替わった7番人気のミトラが、しぶとく粘って2着を確保。初めての2200メートルにもしっかりと対応。福島記念以来でも地力の高さを見せた。「途中でラインブラッドに来られて少しハミをかんだが、そこ以外は落ち着いて走っていた。代打だったので、何とか(勝って)結果を出したかったが…」と柴山騎手は悔しさをにじませた。
福島記念優勝から臨んだ7番人気ミトラは好スタートから前半は2番手を追走。途中でラインブラッドがまくって来てもリズムを崩さず、最後の直線でしっかり脚を使ったが、勝ち馬を捉え切れなかった。

見せ場あった3着 エアソミュール

inyofu 2番人気エアソミュールが3着。中団で少し掛かり気味だったが、鞍上になだめられて何とか我慢。4コーナー手前からスパートして、長くいい脚を使ったが、スローペースで前残りの展開がこたえた。「折り合いが鍵だと思ってリングハミから普通のハミに替えた。最後はよく伸びていたが、遅い流れだったので前も止まらなかった」とCデムーロ騎手は淡々と振り返った。

まさかの7着 ゴールドシップ

inyofu 単勝1・3倍の断然人気に推されたG1・5勝馬ゴールドシップはまさかの7着に敗れた。スタートは決まったが後方から。向正面で中団までポジションを上げ3~4角では外から上昇を試みたものの、いつもの行きっぷりがない。4角11番手で直線を向くとあとは流れ込むのが精いっぱいだった。 有馬記念(3着)に続いて手綱を取った岩田は「ゲートは出たけど勢いに乗れなかった。調子は良かったんだけど…」と神妙な表情。「勝負どころからの反応がモタモタしていた。外を回って嫌気がさしてしまったようだ」と精神面に敗因を求めた。

その他着順&コメント

inyofu ◆松岡騎手(マイネルフロスト4着) 「向こう正面でエアソミュールの後ろにつけて競馬をした。最後もよく伸びていたし、1度使ってだいぶ良くなった」

◆四位騎手(ディサイファ5着) 「最初はハナでもと思ったが、外が主張してきたので、控えた。最後は伸びている」

◆松永幹師(フラガラッハ6着) 「きょうは流れが向かなかったが、伸びているし、いい内容だったよ」

◆戸崎騎手(パッションダンス8着) 「少し大事に乗り過ぎて、位置取りが後ろになった」

◆ブノワ騎手(セイクリッドバレー9着) 「リラックスして走れていた。GIIでよく走っている」

◆ベリー騎手(ダークシャドウ10着) 「いい位置でロスなく走れたが、手応えほど伸びなかった」

◆丸田騎手(ユニバーサルバンク11着) 「思ったより後ろでの競馬になった。もう少し前で運びたかった」

◆北村宏騎手(フェイムゲーム12着) 「スタートダッシュがつかず、最後方から。最後も脚を余した感じで、もう少し距離があった方がいいかも」

◆三浦騎手(マイネルディーン13着) 「ペースが遅くて引っ掛かり、直線は前が詰まってしまった」

◆柴田大騎手(マイネルメダリスト14着) 「勝負どころで動こうとしても反応しなかった」

◆吉田豊騎手(ショウナンラグーン15着) 「流れが遅かったし、もっと距離があるほうがいい」

◆後藤騎手(オーシャンブルー16着) 「自分のペースで運べなかった」

東海ステークスを優勝したのはコパノリッキー

inyofu 中京競馬場で開催された第11R・東海S(GII、ダ1800m)は、2番手追走でレースを進めた1番人気コパノリッキー(牡5、栗東・村山)が、逃げたニホンピロアワーズを直線入り口でとらえると、そのまま後続を突き放し、2着グランドシチーに4馬身差をつける圧巻の勝利。GI3勝馬の実力をみせた。勝ちタイムは1分50秒9(良)で、鞍上は武豊騎手。4馬身差の2着は9番人気グランドシチー、2着にハナ差の3着は3番人気インカンテーションが入っている。
逃げるニホンピロアワーズを見ながら2番手を追走。満を持して4コーナーで先頭に躍り出ると、そのまま後続の追撃を封じ込めた。最後は流す形での4馬身差。全く付け入る隙のない完勝だった。

レース後コメント 武豊騎手「改めて強いと思いました」 

inyofu 「スタートを五分に切れました。道中は折り合いに気をつけて乗りました。手応えが良すぎて、自分のペースでしたが、自然とハナに立って行きました。騎乗して、改めて強いと思いましたし、まだ荒削りなので、これからが楽しみな馬です」

オーナーDr.コパ氏 次走も武騎手決定か!?

inyofu コパノリッキーのオーナー“Drコパ”こと小林祥晃氏は、新コンビでの重賞制覇の喜びをツイッター上で「リッキー豊さんと楽しく走ってくれました。みなさま応援ありがとうございました」とつぶやいた。 これにユーザーから「オーナーフェブラリーも武さんでお願いします」とのリツイートがあり、これにオーナーは「はい」と答えている。連覇が懸かるフェブラリーSの舞台でもこのコンビが注目を浴びるのか!?

昨年に続き2着 グランドシチー

inyofu 8歳馬グランドシチーが2年連続で2着に入った。9番人気と伏兵の立場だったことを考えれば大善戦。 津村は「勝ち馬は別格でしたからね」としてから、「馬体が(マイナス8キロ)絞れて前走とは切れ味が全然違った。気持ちも乗っていたし“まだやれる!”のを証明できた」と満足そうだった。
グランドシチーは道中は後方でじっくり構え、3コーナー過ぎから馬群の外を回って徐々に進出。直線に入ってからは力強い末脚を繰り出し、重賞勝ち馬の地力を示して2着と健闘した。

落鉄も猛追して3着 インカンテーション

inyofu インカンテーションはポツンと離れた最後方の位置からレースを進めた。これはゲート直後の落鉄(左後肢)が原因。“万事休す”の態勢だったが、直線猛追で2着馬に肉薄して3着。 「スタートしてすぐの落鉄。あの位置からよく追い上げてくれました」と大野。落鉄がなければ…の気持ちはありありで、残念そうな表情だった。

その他着順コメント

inyofu ▼4着マイネルバイカ(松山)好位で流れに乗れた。昨年も3着しているようにコース相性はいい。

▼5着ソロル(バルジュー)賢い馬で反応も良かった。

▼6着タイムズアロー(杉原)左回りがいいのか道中もしっかりと走っていた。

▼7着マイネルクロップ(丹内)いいハミ掛かりだったが、最後のひと押しがきかなかった。

▼8着ランウェイワルツ(秋山)チグハグな競馬になってしまった。

▼9着グランプリブラッド(松田)攻める位置取りを心掛けたし、それはできたと思う。

▼10着グラッツィア(藤岡康)4角でグッとくるものはあったが。

▼11着ナムラビクター(小牧)レース運びは完璧だったが、4角でいっぱいになった。

▼12着トウシンイーグル(勝浦)気合をつけながら乗ったが内にモタれ気味だった。

▼13着ニホンピロアワーズ(和田)コーナー、コーナーで突っ張る感じの走り。最後はのみ込まれてしまった。

AJCCは断然1番人気のゴールドシップが着外になり、改めて競馬に絶対はないと感じた1戦だった。成績にムラがあるタイプとはいえ、中山はこれまでGI4戦して3着以内を外したことがなかった得意コース。同馬の今後の具体的な予定は不明だが、今年前半の最大目標に掲げる宝塚記念3連覇に向けて暗雲が立ちこめてきた。

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