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私こそが桜の女王よ!桜花賞の名勝負まとめ

牝馬3冠達成への第1関門である桜花賞。その何十年と続く長い歴史には、数々の名勝負があった。今回はその数ある名勝負をいくつかまとめてみた。
2007年桜花賞

桜の女王の座は譲れない!2007年桜花賞

2頭の歴史的牝馬同士のライバル対決となった2007年桜花賞。桜花賞と同舞台で開催された前哨戦チューリップ賞ではウオッカが優勝し、ダイワスカーレットが僅差の2着。阪神ジュベナイルF、エルフィンS、チューリップ賞を3連勝したウオッカが1番人気であった。
inyofu ダイワスカーレットが外から押し切り勝ち、自身と一族の雪辱を果たす
牝馬相手には負けなし、目下3連勝中のウオッカが1番人気に推され、そのウオッカと接戦を演じたことのあるフィリーズレビュー勝ち馬アストンマーチャンとチューリップ賞2着のダイワスカーレットが、2番人気、3番人気。3頭の単勝オッズだけが10倍を切り、残り15頭はすべて30倍以上となった今年の桜花賞(JpnI)。満開を迎えつつある桜の下、この“3強対決”を制してダイワスカーレットが第一冠を獲得、桜の女王の座に就きました。
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ラインクラフトとシーザリオ

ラインクラフトとシーザリオの主戦騎手は共に福永祐一騎手。2頭ともそれぞれ別路線で桜花賞まで駒を進めた。本番で福永騎手が選んだのは先約していたラインクラフトだった。シーザリオには吉田稔騎手が代打で騎乗することとなった。人気は初コンビのシーザリオが1番人気、福永騎手が選んだラインクラフトは2番人気だった。
inyofu  勝利をつかみ、“明”の側に立ったのは、2番人気ラインクラフトでした。
 まず、不利といわれた17番枠を逆に味方としてしまいます。前走・報知杯フィリーズレビューの差し切りから一転して、ここでは先行策。1頭内のモンローブロンドが懸命のダッシュでハナに立つのを見ながら、スっと好位4~5番手の外、囲まれる不安のないポジションを取ることに成功しました。
 1000m通過58秒フラットという桜花賞特有の速い流れも、マイル適性に優るラインクラフトには好都合。後ろから突かれることもなく、前の各馬を射程圏に入れたまま、楽な手ごたえでコーナーを回り切ります。

 鞍上・福永祐一騎手の冷静な判断、そして意地も光りました。「スムーズな競馬だけを心がけた」と、ここまでは完璧なレースぶり。直線でも粘るデアリングハートを競り負かし、追い込むシーザリオを封じ込める渾身の騎乗。「あの馬だけには負けられなかった」という言葉には、過去3戦3勝の喜びを分かち合ったシーザリオではなく、1番人気に推されながら3着に敗れた阪神ジュベナイルフィリーズで悔しさをともにしたラインクラフトを選んだ、騎手としての意地もあったのでしょう。「去年の暮れは僕のミスで負けた。だから桜花賞は、どうしても勝ちたかった」との思いを成就させる1着ゴールでした。
オークスでリベンジなるか!?
inyofu この流れで行けばオークスも当然福永騎手はラインクラフトに乗るはず。しかし、ラインクラフト陣営は距離適性を考慮してNHKマイルCに進みオークスには出走しないことを明言。これによってシーザリオは再び福永騎手の手綱でオークスを走れることとなったのです。そのラインクラフトは牡馬を蹴散らしてNHKマイルCを制覇(桜花賞→NHKマイルCの変則2冠は史上初)
福永騎手と再コンビを組んだシーザリオは日米オークスを制覇し、歴史的偉業を成すこととなる。しかしながら、その後すぐシーザリオは引退しターフを去った。2頭の同じ世代に生まれた最強牝馬たちの最初で最後の対決となった桜花賞はある意味で伝説的なレースだったと言えるかもしれない。
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兄の夢を背負って、オグリローマン

inyofu オグリローマンとは日本の競走馬、繁殖牝馬である。おもな勝鞍は桜花賞。半兄にオグリキャップ(父ダンシングキャップ)がいる。兄と同じく笠松競馬場でデビューし7戦6勝の好成績を残し(主戦騎手は兄と同じく安藤勝己)、中央競馬への移籍後に兄の成し得なかったクラシック制覇を果たしている。
inyofu 中央競馬初戦は2月19日のエルフィンステークス。兄の影響+武豊とコンビを組むという話題性もあり1番人気に推されるも、初めての芝コースということも影響したのか殿負けに終わった。中央転厩2戦目は桜花賞トライアルチューリップ賞に出走。主戦の武豊が中山遠征のため、田原成貴(前走エルフィンステークス1着、桜花賞1番人気3着のローブモンタントの主戦騎手)とコンビを組み、2着に敗れはしたものの陣営にとっては手ごたえをつかむことができたレースとなった。

そして、3番人気で迎えた本番桜花賞では、鞍上を武豊に戻し最高の状態に仕上げられた。他馬を怖がる気性に最内枠という厳しい条件ではあったが、武豊の好騎乗もあり、直線では鋭い末脚を繰り出し、ゴール前はツィンクルブライドとの激しい追い比べになった。写真判定の結果、ハナ差で兄の成し得なかったクラシック制覇を達成することが出来た。またこの勝利で、武豊は史上2人目の桜花賞連覇を達成した。また、ウイニングラン中には、スタンドからオグリコールが沸き起こった。
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桜花賞では3歳牝馬たちにとって最初の大きなタイトル。「私こそが桜の女王よ!」と言わんばかりの激戦、名勝負が繰り返されてきた。今回はそんな数ある名勝負からたった3つだけを取り上げたが、これはほんの一部である。競馬は始めたばかりの方はもちろん、長年の競馬ファンの方も当時のことを思い出し、これを機に振り返ってみるのはどうだろうか。

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