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コラム

「覆面馬主の真実」【第3話】~リアルタイム進行型・競馬狂小説~

馬キュレ
ヴィクトリアマイル当日の朝、4号と5号を車に乗せて、高速で府中に向かう車内は、夏のような陽射しが、オッサン3人の加齢臭を混ぜっ返し、うんざりするほどモワッとしていた。あ~何だかイライラするな。
1号「おい、4号、今日は、何から行くんだっけ?」
4号「え?そりゃもちろん、ヌーヴォレコルトからっすよ。」
5号「頭からですか?」
4号「もちろん、頭でしょ。まこっちゃんDAYですよ、今日は。」
斎藤誠調教師と親しい4号は、もう朝から、ヌーヴォ、ヌーヴォって大騒ぎ。もはや、ウザいを通り越してこのまま高速で降ろしたくなる感じだ。あ~更にイライラしてきた。もう一つの原因は、さっきからずっとオレ達の前をノロノロ走ってるパトカー。さすがに、追い抜けないから、しょうがないな。
4号「ヌーヴォの相手は何ですかね?やっぱ内枠っすか?」
1号「うるさいな。ホントに来んのか?オマエがそんなにのめり込んだらデスの神様がめちゃくちゃなレースにしちゃうんじゃないのか?」
5号「あ、4号さん、デスですか?じゃあ、今日は、ヌーヴォはずして買おうかな。今日は、新潟1レース買って、その後、ヴィクトリアまで何しようかな?暇だな。」
1号「おまえ、他のレースほんとに買わないのか?」
5号「はい。自信ないのは一切買いません。」
ああああああ、更に更にイライラしてきた。この二人に。
4号「師匠、で、ヌーヴォの相手は?」
1号「ほら、おまえさ、前のパトカーのナンバー見てみろよ。5718。来ないや!って言ってるぞ。」
5号「そうですよ、もうかれこれ20分くらい、5718って数字見せられてるんだから。来ないやって暗示ですよ。」
4号「何言ってるんすか?師匠だって、ヌーヴォはスーパーレジェンドだとか書いてたじゃないすか。単勝、いくら買うんすか?」
1号「何だか、気が乗らなくなってきたから単勝やめよかな。何か、デスっぽい。オマエが。」
そうこうするうちに、東京競馬場に到着。ダッシュで5号が、新潟1レースを買いに行った。オレも、奴の自信ありは相当確度高いとみて、丸々乗ることに。
と・・・聞いたら、こいつ、馬連も馬単も1万円ずつ??そんなに朝から買うの?
5号「師匠、どうします?丸乗りすると、全部で、20万くらいになっちゃいますけど。」
1号「え、え、え~~~。半分、いや、4分の1でいいわ。」
そして、本日の中央競馬最初のファンファーレとともに、新潟1レース。始まってすぐ、5号がガッツポーズした。
1号「え、何でだよ。」
5号「師匠、間違いなく取りましたよ。うまく逃げられたので。あとは、高めが来るかどうか。」
結果、またもや、5号は大当たりで、朝から、こいつ40万くらい儲けてた。
何だよ、だったら丸乗りで良かったじゃんか。でもまあ、儲かったからよしとするか。

5号がどこかに消えてしまい、いよいよヴィクトリアマイルの時間に。その間、オレは自信のないレースにも手を出し、かなりぼろぼろの状態に。そして、迎えた、世紀の一戦!果たして、ヌーヴォレコルトはどんなレースをするのか?
と、ん??ん?なんだこの展開?おい、岩田、大丈夫か?隣で、4号が、ず~っと岩田~!って叫んでる。
で、結果は、皆さん、ご存じの通り。なんと、3連単は、2000万円超えというとんでもない大荒れとなった。良かった、単勝突っ込まなくて。危ないところだったな。と、そのとき・・・
5号「あ、あ、あ~~~~~~~!そういう事か?」
1号「何だよ、5号。」
5号「師匠、朝のパトカーのナンバー覚えてます?」
1号「え?なんだっけ?来ないや、だっけ?当たったじゃん。」
5号「いや違うんです、鳥肌たちました、5718ですよお。掲示板みて下さい。」
1号「あ、あ~~~ウソだろ。5718・・・」
そう、1着、5番ストレイトガール、2着、7番ケイアイエレガント、3着、18番ミナレット。5・7・18!!!!!

1号「こんな事あるのか・・・。」
5号「何だか、あれだけ車のナンバー見せられてたから、何かあるんじゃないかって思ってたんですが、まさか、こんな奇跡が起こるなんて・・。」
神様が凄いヒントというか、大正解を教えてくれてたのに、スルーするなんて。シャレで買っておけば、100円が2000万円だった・・。オークス、ダービーでも神様のとんでもない啓示があるかもしれない。気を引き締めてこの2週間過ごさねば、と心から反省していたその時、京都競馬場に行ってる2号からの電話が鳴った。
「1号師匠、大変な事が起きました。へこみました。ちょっとヤバいです。」

(続く)

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