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【オークス(優駿牝馬)】2つの国の樫の女王。女傑・シーザリオ

2005年にオークスとアメリカンオークスを制し、2つの国の樫の女王となったシーザリオ。父はスペシャルウィークで、父内国産馬として初めての海外国際G1制覇。現在は繁殖牝馬で、2014年にジャパンカップを制したエピファネイアの母である。そんなシーザリオについてまとめてみた。
馬キュレ

当時は良血馬とは言えなかった

父は日本ダービー、天皇賞春秋、ジャパンカップを制したスペシャルウィーク、母は英国産馬・キロフプリミエール。当時はサンデーサイレンス産駒の1強時代。また、馬主キャロットファームや角居調教師も当時は重賞やG1で人気になるほどの信頼はなかった。

順調に勝ち進み、フラワーカップを制覇

inyofu 2004年12月25日阪神競馬第6競走でデビュー。芝1600mを1分36秒7で走り先頭でゴール。この時上がり3ハロンで34秒6をマークしたものの目立った勝ちっぷりではなかった。翌2005年1月9日に行われた寒竹賞(中山競馬9競走・500万円以下)は4番人気の評価だったが2分1秒6のタイムで快勝。この時2着アドマイヤフジ(後に皐月賞5着、日本ダービー4着、中山金杯優勝)、4着ダンスインザモア(後にスプリングステークス、福島記念優勝)と高レベルの争いを制し、一躍名前を広げた。
3戦目は重賞のフラワーカップ(3月19日中山競馬11競走)。単勝1.4倍と圧倒的な支持を得て2着スルーレートに2馬身半差の快勝。

桜花賞は2着に敗れる

inyofu シーザリオはデビューから福永祐一騎手を背に3連勝します。桜花賞ではラインクラフトが勝ち、シーザリオは2着に敗れてしまいます。結果的に彼女にとって最初で最後の敗戦となるこのレース、福永騎手は勝ったラインクラフトに騎乗していました。
福永騎手はあくまでも先に騎乗依頼のあったラインクラフトに乗ったのですが、シーザリオの能力を最もよく知っていた彼は当時、次のように語っていました。
「ラインクラフトが最高の競馬をした上で、シーザリオが流れに乗れないようなら、逆転の可能性はあると思いました」
実際、シーザリオは道中、不利を受けるようなシーンがありました。ゴール前は猛然と迫ってきましたが、僅かアタマだけ、ラインが先にゴールに飛び込んだのでした。
桜花賞を勝ったラインクラフトはNHKマイルCへ進むため、シーザリオの鞍上が福永騎手に戻りオークスへと向かう。

オークス勝利!1つ目の樫の女王に

inyofu  1つ目のオークスは「逆転サヨナラ」とでも呼ぶべきスリリングな勝利だった。デビュー3連勝を飾って駒を進めた桜花賞(2着)で、初めての先着を許したラインクラフトがNHKマイルカップへ回ったためもあり、単勝1.5倍という圧倒的な支持を背負って臨んだレース。ところが、わずかに出遅れてしまった人馬は、超のつくスローペースを後方から進む厳しい展開に直面した。直線の半ばにさしかかっても、前との間にはたっぷりとした差が開いている。しかし誰もが絶体絶命と感じたこの窮地を、シーザリオは爆発的な末脚で切り抜けた。満を持して抜け出したエアメサイアを、ゴールの寸前で際どく捉えての戴冠。それはオークス史上に残るような大逆転劇でもあった。

アメリカンオークス制覇!

inyofu さらに、7月3日に開催されたアメリカンオークス(アメリカ・ハリウッドパーク競馬場)では単勝2番人気に推され、3コーナーで先頭に出ると最後の直線コースでは他馬を寄せつけず、単勝1番人気のMelhor Ainda(メリョールアインダ)に4馬身差をつけ、1分59秒03のレースレコードタイムで圧勝した。これは父内国産馬としては初の海外国際G1制覇、日本のクラシックホースとしても初の海外G1制覇、日本調教馬として初のアメリカG1制覇となった。当地の実況アナウンサーが興奮して“Japanese superstar Cesario!”と絶叫した様子は日本のニュース等でも広く伝えられた。
inyofu 日本のダービー馬・スペシャルウィークから生まれた大和撫子が、祖父にあたるサンデーサイレンスの祖国で歴史的な勝利を手にしたのだった。

その後引退し、現在は繁殖牝馬に

産駒には、菊花賞とジャパンカップを制したエピファネイア(父シンボリクリスエス)が現役で活躍している。


角居調教師に初の海外G1と牝馬クラッシックをプレゼントし、スペシャルウィーク産駒・キャロットファームにとっては初の国内・海外G1制覇。福永騎手も初の年間100勝を達成し、多くの人に感動を与えてくれたシーザリオ。今年の2歳馬・シーザリオの2013(父キングカメハメハ)にも期待だ。

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