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【日本ダービー特集】蛯名正義騎手 23度目の正直! タンタアレグリアでダービーに挑む!

関東の大ベテラン・蛯名正義。5月24日時点で2345勝を挙げており、積み重ねてきたGⅠのタイトルは実に23レース。これまで数々のビッグレースを制してきたが、意外にも日本ダービーは未だに未勝利だ。今年こそ悲願のダービージョッキーの仲間入りとなるか?蛯名騎手のこれまでの日本ダービーでの主な成績を振り返る。
馬キュレ

2004年 王者キングカメハメハに真っ向勝負を挑むも… ハイアーゲームは3着に敗れる

2004年の日本ダービーにはハイアーゲームで挑んだ。本馬は新馬戦で単勝1.2倍の支持を集めるほどの素質馬であり、早くから活躍が期待されていた馬であった。弥生賞は4着で、皐月賞の優先出走権を得ることはできなかったハイアーゲーム。しかし、次走の青葉賞を快勝して日本ダービーに駒を進めてきた。当日はNHKマイルカップの覇者・キングカメハメハ、地方の雄・コスモバルクに次ぐ3番人気に支持された。レースはマイネルマクロスの逃げで進み、1000m通過は57秒6の超ハイペース。直線に入るとマークしていたキングカメハメハに馬体を合わせに行った蛯名騎手。残り300mを切るとこの2頭が抜け出し、マッチレースに。しかし、キングカメハメハに突き放されると後方から脚を伸ばしたハーツクライに交わされ3着。念願のダービー制覇とはならなかった。だが、レコードタイムで勝ったキングカメハメハは別として、2,4,5着を後方で脚を溜めていた馬が占める中で、ハイペースの展開の中、早めに仕掛け、キングカメハメハに真っ向勝負を挑みに行った蛯名騎手の執念は称賛されるべきであろう。

2012年 完璧な騎乗も… ハナ差届かず悔しすぎる2着

この年のダービーは蛯名騎手にとって、最も悔いの残る1戦となった。通算20度目のダービーは青葉賞の勝ち馬・フェノーメノで悲願達成に挑んだ。5番人気に支持されたフェノーメノを中団で折り合わせ、直線は渾身の力を込めて追いまくった。インで粘るディープブリランテに馬場の真ん中から1完歩ごとに迫った。内外離れたゴール。ゴール前の脚色はフェノーメノの方が優っていたが、ディープブリランテが、ほんの少しだけ前にいた。20回目のダービー挑戦。勝利の女神は微笑まず、栄冠に約23センチの鼻差だけ届かなかった。検量室に戻って下馬すると、頭を抱えて号泣。フェノーメノを管理する戸田師に肩を抱きかかえられて、検量室に入っていった。「悔しすぎて何とも言えない。大きすぎる」とわずかな着差を嘆いた蛯名騎手。後ろを走っていた皐月賞馬・ゴールドシップ、1番人気ワールドエースを牽制しつつ、前を捉えにかかるタイミングはベストの完璧な騎乗だったが、勝利を手にすることはできなかった。
inyofu 2着 フェノーメノ 蛯名正義騎手 「前を追いかけすぎず、離れすぎないという理想的な位置で完璧にレースを運べました。馬もギリギリまで仕上がっていました。本当に悔しすぎます。ダービーは重さが違います」

2014年 皐月賞馬イスラボニータで挑むも… ワンアンドオンリーに交わされ2着

昨年のダービーは自身初の1番人気馬で挑んだ蛯名騎手。相棒は皐月賞を制したイスラボニータだった。ここまで6戦5勝2着1回。先着を許した馬は後の桜花賞馬・ハープスター1頭のみで、東京コースでは4戦4勝。前走の皐月賞では初の右回り&2000m、クラシック未勝利のフジキセキ産駒であることなどの懸念材料が挙げられたが、終わってみればイスラボニータの完勝。文句なしの主役と共に、今年こそダービー制覇かと思われたが、またしてもその夢は叶わなかった。スタートしてやや行きたがる面を見せたイスラボニータは3番手を追走。直線に入ると抜群の手応えから、満を持して追い出されたが、先行策を取ったワンアンドオンリーに交わされる。差し返す勝負根性を見せたイスラボニータだったが、その差は詰まらず、3/4馬身差の2着に敗れた。
inyofu 2着 イスラボニータ 栗田博憲調教師 「皐月賞ではこちらが前の馬をマークしましたが、今日は逆に目標にされてしまいました。スタートして少しかかりましたが、蛯名騎手がなだめてうまく乗ってくれたと思います。今後のことはまだまだこれからです」
inyofu 蛯名正義騎手のコメント 「枠順の差です。勝ち馬と枠順が逆だったら着順も逆だったと思います。内の馬場がいいのはわかっていましたし、向こうは黙っていてもあの位置。こちらは内にポジションをとりにいってあの位置。やれることは精一杯やって力は出し切っていますし、仕方ないです。最後もまた抵抗していますし、秋にリベンジしたいです......」

2015年 23度目の挑戦はタンタアレグリアで挑む!

悲願達成へ向けて、蛯名騎手の今年のパートナーはタンタアレグリアに決まった。ホープフルS以外の6戦ではすべて2着を確保している堅実派のタンタアレグリア。3年前のダービー3着馬・トーセンホマレボシや中長距離重賞の常連・ラストインパクトなどを輩出した大寒桜賞を勝利したタンタアレグリアは、ダービー出走を狙って青葉賞に出走した。レースでは最後の直線で早めに先頭に立つが、レーヴミストラルに食い下がり、ヴェラヴァルスターを退け2着を確保した。
inyofu 2着 タンタアレグリア(蛯名正義騎手) 「権利をとることを考えると、前々で運ぶことになり、引っ張ってはいましたが、早めに先頭へ立つ形になりました。勝ち馬と併せられれば、また違ったかもしれませんが、最後までしぶとくがんばってくれました。まだ本気を出していないところがありますから、さらに上積みできる余地がありそうです」

歴代4位の2345勝を挙げている蛯名正義。これまでの実績を考えれば。そろそろダービージョッキーの称号を手にしてもいいのではないか?今年騎乗するタンタアレグリアを管理するのは美浦の国枝氏。マツリダゴッホやアパパネ、ダノンプラチナなどの馬でGⅠを勝っている黄金タッグと呼んでいいだろう。”まだ本気を出していない”というタンタアレグリアが一世一代の走りで蛯名騎手に勝利をプレゼントできるか?今年こそ、蛯名騎手の悲願達成に期待したい。

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