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コラム

「覆面馬主の真実」【第8話】~リアルタイム進行型・競馬狂小説~

馬キュレ
それにしても暑い。5月だってのに真夏日が何日も観測されてて、馬たちは大丈夫なのかな?こんなに暑くて。これだけ暑いと、あ、ダービー予想も夏モードで夏よく走る牝馬とかを重視して考えた方がいいな、って、ダービーには牝馬出てないな。3号と7号が、バチバチ状態となり、その後どっちからも連絡なし。ま、みんな平日はバリバリ働いてるんだろうから、な。と、そんな折り、4号がオフィスにやってきた。
1号「おお、どした?」
4号「いやあ、ちょっと相談がありまして。」
1号「え?何?真剣な話?」
4号「はい。かなり。」
1号「イヤな話は聞きたくないな。」
4号「吾輩の馬主人生に関わる話なんです。聞いて下さい。」
1号「分かった、分かった。」
4号「いいすか?うちの実家のこと、前に話しましたよね。和牛の牧場やってるんですけどね。吾輩が長男でして。」
1号「ほお、ああ、後を継げってことか?」
4号「それだけならいいんすけど、結構お金もやばくて。」
1号「送金してやれよ。」
4号「そんな気軽な額じゃないんすよ。」
1号「あ、そ。で?」
4号「吾輩の持ち馬を皆さんに買ってもらっても足りないくらいでして・・」
1号「え~~~!マジか。そりゃ大変だな。で?」
4号「馬をやめて牛を救うのに協力してもらえませんか?」
1号「オレ達におまえんちの牛を買ってくれってことか?」
4号「いやいや、馬の方を買ってください。共有してる分。」
1号「それは厳しい話だな。」
4号「ダメなら金貸してください。」
1号「え?どれくらい?」
4号「2本くらい。」
1号「そんなか。う~ん・・オレもすぐには無理だけど、みんなで出し合えば何とかなる額だな。でもさ、2本なら、WIN5当てれば何とかなるんじゃないか?」
4号「そりゃそうですけど、簡単には当たらないっすよ。」
1号「買えばいいじゃないか?当たるかもしれねえだろ。じゃい君だってバリバリ当ててるじゃん。」
4号「そうか、一発勝負してみるか・・。」
1号「そうだよ。それでダメなら借りれば?」
4号「よし。今週からWIN5やります!」

馬で当てて牛を救う!という大勝負が、今週から始まる!って、ホントにギャグみたいだよな。でも、本人はえらいマジで、ダービーよりもWIN5に真剣モード。

4号「師匠、WIN5って、億超えもあるじゃないすか。そうなったら、牧場もうひとつ作れるかな・・・。」
1号「最高、6億まであるんだから、ガツンと狙ってくれよ。」
4号「そうっすよね。あれ、でもどうして、覆面の皆さん、WIN5やらないんすか?鬼詳しいから、やれば当たるっしょ。」
1号「だよな、どうしてかな・・。」
(心の声)こいつ本格的にアホなのかもしれないな。そう簡単に当たるわけねえし、2号なんてさんざんやって当たらなくて止めてる訳だし、オレだって当てたことはあるが、配当安くて倒れそうになったし、アホだな、4号。でもまあ、こんだけやる気になってるんだから何も水差すこともねえか。
ひょっとして当たるかもしれんしな。

1号「じゃあさ、4号、せっかくだから、未勝利戦の予想とかやめてさ、WIN5の予想やれば?」
4号「え?だって、吾輩、人気あるからファンが同じ目を買ったら、オッズ下がっちゃうじゃないすか?」
1号「(笑´∀`)大丈夫!たいして人気ないから。」

かくして、4号の挑戦が始まるらしい!そっか、だから一昨日も静かだったのか、こいつ。しかし、貧すれば窮す、って言うからな。困ってる時に馬券って絶対に当たらないよな。オレも酷いアドバイスしちゃったかな・・。と思ったが、誰かが真剣にWIN5に挑戦するのも面白いから、ま、いいか。

さあ、果たして、4号は、WIN5で牛たちを救えるのか?
難しいだろうな(笑´∀`)
でも、時として奇跡は起こるからな。
カウボーイ4号の激当たりに、期待してみよう。


(続く)

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