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最強のヴィクトリアマイル馬

古馬牝馬G1が秋のエリザベス女王杯しかなかったことから、2006年に創設されたヴィクトリアマイル。歴史は浅いが、ファンの心に残る名レースを女傑たちは演じてきた。その中でも最強と呼ぶにふさわしい名馬をまとめてみた。
最強のヴィクトリアマイル馬
inyofu ヴィクトリアマイル(Victoria Mile)とは日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場の芝1600mで施行する中央競馬の重賞(GI)競走である。競走名のヴィクトリア(Victoria)とはローマ神話に登場する勝利の女神のことである。 正賞は日本馬主協会連合会会長賞。

府中で鬼のような強さを誇ったウオッカ

7馬身差の圧勝で駆け抜けた。
inyofu 最内枠のショウナンラノビアがハナを切り、ブーケフレグランス、ヤマニンメルベイユ、ブラボーデイジーが差なく続く展開。これら先行勢を見る5~6番手、武豊騎手が「いいポジションを取れた」と振り返った位置を、ウオッカは進む。

 ゆったりとしたペースの中、手綱を引かれて脚をため、コーナーを回り終わると、そこからはウオッカの独り舞台。2番人気カワカミプリンセス、3番人気リトルアマポーラ、ともにウオッカをマークする位置からスパート態勢に入ったものの、ウオッカはこれらを馬なりのままで置き去りにした。

 先行勢の間を割る。坂を上りながら抜け出す。一瞬にして突き放す。残り200mの地点で早くもリードは3馬身以上。脚を緩めないウオッカはさらに後続との差を広げて、結局最後は7馬身差、粘るブラボーデイジーとショウナンラノビア、追い込むザレマやジョリーダンスらの2着争いを遥か後方に見て、悠々のゴールを果たしたのだった。
牡馬相手に戦ってきたウオッカにとって、牝馬には敵無しだった。
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牝馬三冠馬アパパネ

ブエナビスタを封じての勝利だった。
inyofu ヴィクトリアマイル(GI)では、女王2頭の初対決が実現した。

 まずは昨年の年度代表馬ブエナビスタ。前走・ドバイワールドCは展開が向かず8着に甘んじたが、幾多の強豪を打ち破ってきた末脚に対するファンの支持は厚い。牝馬相手に負けるわけにはいかず、断然の1番人気でこのレースの連覇へ挑むこととなった。

 かたや昨年の三冠牝馬アパパネ。こちらも前走・読売マイラーズCでは4着に敗れたものの、年上の牡馬が相手、しかもシーズン初戦なら上々の結果だろう。叩いた上積みに加え、東京では3戦3勝という相性の良さも武器となる。2番人気でゲートに収まった。
二頭の女王が対決した。
inyofu ふたりの女王は真っ向からぶつかる。府中を包む陽光、風、芝の緑、その爽やかさとはかけ離れた熱く激しいレースを制したのは、アパパネだった。

 直線、2番手以下を引き離して逃げたオウケンサクラを交わし、前走・中山牝馬Sを制している3番人気レディアルバローザが抜け出す。そこへ外から襲い掛かってきたのは、やはりあの2頭。ファンの目は、力強い脚取りで伸びるアパパネと、これを捉えようと猛追するブエナビスタに釘付けとなる。

 道中では、アパパネが中団の外、ブエナビスタはそれをぴたりとマークする位置取りだった。デビュー以来アパパネとコンビを組む蛯名正義騎手は、相手の気配を常に背中で感じ取っていたという。「でも、こちらもしっかりと折り合っている。後は信じて乗るだけだ」と、ただ愛馬の全能力を引き出すことだけに注力し、スパート態勢へ移ったのだった。

 鞍上の信頼に応えて、遂にアパパネはレディアルバローザを交わし、ブエナビスタをクビ差振り切ってゴールへと飛び込む。1分31秒9のレースレコードを叩き出すとともに、正々堂々と女王対決に勝利してみせたのである。
ブエナビスタの猛追を封じてアパパネが制した。
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悲願のGI制覇を飾ったヴィルシーナ

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ジェンティルドンナの陰に隠れ2着続きだったヴィルシーナの悲願のGI制覇だった。
まだ創設されて日が浅いが、近年の牝馬の強さを証明するかのように多くの名勝負が生まれてきた。牝馬でダービーを制した歴史的名牝ウオッカ。このヴィクトリアマイルを7馬身差の圧勝で制して見せた。アパパネは牝馬GIでは無類の強さを見せた。ヴィルシーナは同期のジェンティルドンナとの対決で牝馬クラシック三戦連続で2着に敗れていたが、このヴィクトリアマイルで悲願のGI制覇を飾って見せた。

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