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コラム

覆面の7号【不定期連載】「超高額セレクトセール出身馬の今(2012年生まれ1歳セリ編)」

馬キュレ
先日書いた「超高額セレクトセール出身馬の今(2012年生まれ当歳セリ編)」で、2012年生まれのセレクトセール当歳にて売買された馬から重賞馬はおろか、3勝馬が1頭、2勝馬が13頭、1勝馬が37頭しか出ておらず、なんと未勝利馬が現時点で3分の2にあたる107頭もいると言うことをお知らせした。

これはなにも、昨年だけがこのような酷い成績だったわけではなく、2011年生まれ、2010年生まれもそれほど大差はない。

2010年生まれセレクトセール出身馬の検証記事
2011年生まれセレクトセール出身馬の検証記事

ノーザンファーム出身馬たちの大活躍という印象があるので、セレクトセールもすごい成績なのでは?と思われがちだが、いわゆる社台グループの生産牧場達は有力馬の殆どを自らの経営するクラブ法人へまわしており、個人馬主としては受難の時代なのではないか?と書き続けてきた。

過去3年にわたって書いているこのセレクトセール検証記事は、社台グループの各生産牧場は、生まれた段階である程度その馬の将来(GI級、OP級、準OP級)がわかるのだろう・・・という前提に立って書いている。

それだけ、セリ出身馬とクラブ法人所有馬での成績に開きがあるからだ。

そんななか、2012年生まれの1歳セリで売却された馬たちの中にミッキークイーン、サトノクラウンといういわゆる当たり馬が入っていたことで、多少なりともセレクトセールに当たり馬を入れてくる傾向になったのか?という期待をこめて引き続き検証をしたいと思う。


■2013年開催セレクトセール1歳セリ
上場頭数257頭
売却頭数226頭
売買総額 64億6873万5000円

1位 アドマイヤロワ
金額:1億8900万
馬主:近藤利一氏
賞金:205万 未勝利
種馬:ディープインパクト
牧場:NF

2位 トーセンゲイル
金額:1億7850万
馬主:島川隆哉氏
賞金:0 未勝利
種馬:ディープインパクト
牧場:NF

3位 アンバーグリスキー
金額:1億1550万
馬主:青山洋一氏
賞金:1270万 1勝
種馬:ディープインパクト
牧場:社台F

4位 サトノダイレンサ
金額:1億1550万
馬主:里見治氏
賞金:405万 未勝利
種馬:ディープインパクト
牧場:社台F

5位 トーセンビクトリー
金額:1億1025万
馬主:島川隆哉氏
賞金:880万 1勝
種馬:キングカメハメハ
牧場:NF

6位 キングリオ
金額:1億500万
馬主:窪田康志氏
賞金:200万 未勝利
種馬:キングカメハメハ
牧場:NF

7位 ミッキークイーン
金額:1億500万
馬主:野田みずき氏
賞金:1億3780万 3勝 オークス馬
種馬:ディープインパクト
牧場:NF

8位 レガッタ
金額:1億500万
馬主:寺田千代乃氏
賞金:890万 1勝
種馬:ディープインパクト
牧場:トウショウ牧場

9位 ネオスターダム
金額:1億80万
馬主:一村哲也氏
賞金:2210万 1勝
種馬:ネオユニヴァース
牧場:NF

10位 キングパール
金額:9450万
馬主:HHシェイクファハド氏
賞金:460万
種馬:キングカメハメハ
牧場:NF

11位 ミッキーオリビエ
金額:9450万
馬主:野田みずき氏
賞金:260万 未勝利
種馬:キングカメハメハ
牧場:社台F

12位 シーオブラブ
金額:8820万
馬主:三田昌宏氏
賞金:185万 未勝利
種馬:ディープインパクト
牧場:NF

13位 タップザット
金額:8400万
馬主:PGファッジ氏
賞金:1680万 2勝 全日本2歳優駿2着
種馬:タピット
牧場:NF

14位 ミュゼスルタン
金額:7875万
馬主:高橋仁氏
賞金:6000万 2勝 新潟2歳S勝利
種馬:キングカメハメハ
牧場:社台F

15位 ダノンリバティ
金額:7770万
馬主:株)ダノックス氏
賞金:3490万 1勝 毎日杯2着
種馬:キングカメハメハ
牧場:NF

16位 デヴァスタシオン
金額:7560万
馬主:一村哲也氏
賞金:1790万 1勝
種馬:ゼンノロブロイ
牧場:社台F

17位 ドラゴンストーム
金額:7140万
馬主:窪田芳郎氏
賞金:500万 1勝
種馬:ハーツクライ
牧場:白老F

18位 ダノンジャンヌ
金額:7035万
馬主:株)ダノックス氏
賞金:310万 未勝利
種馬:ディープインパクト
牧場:社台F

19位 サトノラーゼン
金額:6930万
馬主:里見治氏
賞金:1億5950万 3勝 京都新聞杯1着 ダービー2着
種馬:ディープインパクト
牧場:NF

20位 シュンツバサ
金額:6930万
馬主:河合純二氏
賞金:500万 1勝
種馬:ステイゴールド
牧場:NF

21位 ジュンファイター
金額:6720万
馬主:河合純二氏
賞金:0万 未出走
種馬:ダイワメジャー
牧場:NF

22位 ステイリッチ
金額:6510万
馬主:宇田豊氏
賞金:130万 未勝利
種馬:ステイゴールド
牧場:白老F

23位 アグスタ
金額:6510万
馬主:寺田寿男氏
賞金:1790万 2勝
種馬:ゼンノロブロイ
牧場:NF

24位 サトノクラウン
金額:6090万
馬主:里見治氏
賞金:1億4100万 3勝 弥生賞 ダービー3着
種馬:Mruju
牧場:NF

25位 トーコーリバース
金額:5460万
馬主:森田藤治氏
賞金:70万 未勝利
種馬:ハービンジャー
牧場:NF

26位 サトノゼウス
金額:5250万
馬主:里見治氏
賞金:0 未勝利
種馬:ゼンノロブロイ
牧場:社台F

27位 プラヴィッシモ
金額:5250万
馬主:金子真人HD氏
賞金:2530万 2勝
種馬:Fastnet Rock
牧場:社台F

28位 イダバンバン
金額:5040万
馬主:張一達氏
賞金:0 未出走
種馬:ネオユニヴァース
牧場:NF

29位 タイセイブレイド
金額:5040万
馬主:田中成奉氏
賞金:495万 未勝利
種馬:ネオユニヴァース
牧場:NF

30位 ケンベストカフェ
金額:5040万
馬主:中西健
賞金:455万 未勝利
種馬:マンハッタンカフェ
牧場:社台F

とここまでが5000万円以上の取引馬達の成績だ。
オークス馬ミッキークイーンを筆頭に、ダービー2・3着のサトノラーゼン、サトノクラウン、ドバイ遠征をしたタップザットやダートでは稼ぎそうなアグスタなどが入っている。近年のなかではまずまず当たり馬が入っている年ではある。

その上で5000万円未満の取引馬達の状況を追ってみたい。
中央で勝っている馬と取引金額。

■ドリームチェイサー 1勝 4830万
(父ハービンジャー NF)
■エニグマバリエート 1勝 4410万
(父Capote 社台F)
■サウスキャロライナ 1勝 4305万
(父ステイゴールド 坂東牧場)
■ミコラソン 1勝 4305万
(父ダイワメジャー NF)
■レッドルモンド 1勝 4200万
(父ゼンノロブロイ NF)
■ゴーントレット 1勝 3990万
(父ハーツクライ NF)
■レッドカノーヴァ 1勝 3780万
(父キングカメハメハ パカパカF)
■プエルト 1勝 3780万
(父メイショウサムソン レイクヴィラF)
■ミステリウム 1勝 3570万
(父エンパイアメーカー 山岡牧場)
■マンゴジェリー 2勝 3465万
(父ネオユニヴァース 社台F)
■メジャーガラメキ 1勝 3255万
(父ダイワメジャー NF)
■サウンドバーニング 2勝 3255万
(父ハーツクライ 社台F)
■ジルダ 2勝 3255万
(父ゼンノロブロイ 社台F)
■エバーシャルマン 1勝 3150万
(父ハーツクライ NF)
■キスザスターズ 1勝 3045万
(父キンシャサノキセキ 社台F)
■アンヴァリッド 2勝 2940万
(父ハーツクライ 社台F)
■◎ヴェラヴァルスター 2勝 2940万
(父ハーツクライ NF)
■クラシコ 1勝 2835万
(父キンシャサノキセキ NF)
■グレイトフルデッド 1勝 2835万
(父ハーツクライ NF)
■イダクァイマ 1勝 2835万
(父ゴールドアリュール NF)
■ビーチパラソル 1勝 2730万
(父ダイワメジャー 社台F)
■アドマイヤゴッド 1勝 2730万
(父ハーツクライ NF)
■バイオンディップス 1勝 2730万
(父マンハッタンカフェ 社台F)
■シラユキ 1勝 2625万
(父クロフネ NF)
■ミッキーカーニバル 1勝 2310万
(父ハービンジャー NF)
■マルカメテオ 1勝 2310万
(父ネオユニヴァース 社台F)
■ウォーターラボ 1勝 2310万
(父マンハッタンカフェ レイクヴィラF)
■ロジダーリング 1勝 2310万
(父ステイゴールド レイクヴィラF)
■ハッピーユニバンス 1勝 2205万
(父ジャングルポケット NF)
■フィールドリアン 1勝 2205万
(父ゴールドアリュール 社台F)
■バチスタ 1勝 2100万
(父ダイワメジャー NF)
■エバーキュート 1勝 2100万
(父チチカステナンゴ 社台F)
■スモーキーナイト 1勝 1995万
(父シンボリクリスエス 社台F)
■◎ダノングラシアス 1勝 1890万
(父マンハッタンカフェ 千代田牧場)
■ボクノナオミ 2勝 1785万
(父ゴールドアリュール NF)
■ナリノパシオン 1勝 1785万
(父グラスワンダー 社台F)
■ダイワグローリー 1勝 1785万
(父ダイワメジャー 社台F)
■カレンラストショー 1勝 1575万
(父タニノギムレット NF)
■ワンボーイ 1勝 1575万
(父フレンチデピュティ 社台F)
■◎トーセンカナロア 1勝 1470万
(父ブラックタイド レイクヴィラF)
■スカーレットデビル 1勝 1470万
(父ハービンジャー 社台F)
■ポップオーヴァー 1勝 1470万
(父サクラバクシンオー NF)
■ナンヨーテンプル 1勝 1470万
(父ゼンノロブロイ 桜井牧場)
■シュバリエブラン 1勝 1470万
(父チチカステナンゴ 社台F)
■◎フォワードカフェ 2勝 1365万
(父マンハッタンカフェ 上水牧場)
■◎ヤングマンパワー 2勝 1365万 アーリントンC勝
(父スニッツェル NF)
■ジューンロディ 1勝 1365万
(父メイショウボーラー 高昭牧場)
■ジュンスパーヒカル 1勝 1365万
(父ファルブラヴ NF)
■コンテナ 1勝 1312.5万
(父サクラバクシンオー 社台F)
■◎マリオーロ 2勝 1260万
(父ダイワメジャー 社台F)
■◎マッサビエル 2勝 1260万
(父ハービンジャー レイクヴィラF)
■◎ダイトウキョウ 2勝 1260万
(父マンハッタンカフェ オリオンF)
■ラトゥール 1勝 1207.5万
(父デュランダル 社台F)
■モアニケアラ 1勝 1155万
(父マンハッタンカフェ 社台F)
■◎ディアエナ 1勝 1155万
(父スニッツェル NF)
■セトノビーナス 1勝 1050万
(父デュランダル 社台F)
■ブロウユアマインド 1勝 1050万
(父ホワイトマズル 坂東牧場)
■〇トーセンラブリー 1勝 945万
(父ゼンノロブロイ 社台F)
■〇アンジェリー 1勝 945万
(父ゼンノロブロイ 社台F)
■◎オメガハイヌーン 2勝 840万
(父ゴールドアリュール 社台F)
■レモンイエロー 1勝 840万
(父サクラバクシンオー NF)
■〇アバオアクー 1勝 735万
(父ゴールドアリュール 社台F)
■◎リアンドジュエリー 2勝 630万
(父クロフネ オリオンF)
■◎マイネルグルマン 1勝 630万
(父スニッツェル レイクヴィラF)
■◎キッズライトオン 2勝 630万
(父スニッツェル 白老F)
■◎テイケイラピッド 1勝 525万
(父スニッツェル レイクヴィラF)

ここまでが、中央勝ちしている馬達だ。

2012年生まれ、セレクト1歳で取引された226頭中

1勝馬=63頭
2勝馬=18頭
3勝馬=3頭
未勝利馬=142頭

売買成立した226頭中、リクープ馬=16頭

あれ?
イメージ的にはなかなかよかったと思うんだけど、結局約3分の2は未勝利のままだし、リクープしている馬も16頭程度で、今までの成績よりはちょっと良いくらいで殆ど変わらないな・・・。たまたま、5000万円以上のうまの中にオークス馬とダービー2・3着馬が入っていたから当たり年だと思い込んでいたのかもしれないな・・・。

当たりといえば、スニッツェル産駒だけか?(笑)
スニッツェル産駒は5頭上場していて、

ヤングマンパワー 1365万
ディアエナ  1155万
キッズライトオン 630万
マイネルグルマン 630万
テイケイラピッド 525万

それぞれこの金額で落札されていて、しかも、5頭全てが勝ち上がっており、全頭が現時点で購入金額を超える賞金を稼いでいる。落札金額が安いとはいえ、これは相当立派な数字で、今年のセレクトセールはスニッツェル産駒だけ見に行こうかと思わせるくらいの成績だ。

ぶっちゃけ、このスニッツェル産駒の成績を見て、このコラムのUPをやめようかと思ったが、なんとなんと・・・、今年はスニッツェル産駒1頭も上場してない・・・ってことで、じゃー公開してもいいか・・・という結論に相成った。セレクトセールは高額種牡馬より、マイナー種牡馬を複数頭上場してきた時の方が狙い目かもしれないな。

とにもかくにも、64億の売買金額の中にオークス馬とダービー2・3着馬は入っていた。とはいえ、売買代金を回収している馬が現時点で16頭しかいないという現実は、俺のイメージではなかなかにハードルが高いし、いわゆるハズレといっても過言ではない高額馬が3分の2近くいる訳だ。

しかも、もしハズレを引いてしまった場合のリスクは限りなくでかい。

2億、3億のロスはしょうがないね!

と笑って言える御仁が相手のセリで、どうやって当たり馬を引くか?といえばほぼ無理・・・といわざるを得ないし、それなら、1200頭近くの上場馬が出る夏セリで、完全にどさくさに紛れて良い馬を安く掻っ攫う方が現実的だ。

金がないなら汗をかけ・・・ということで、セレクトセールは一応調査&参加はするが、1歳セリ限定で、2000万以下の価格帯で良い馬がいたとしても、一声で落とせなけりゃそれ以上は絶対に追わない・・・というマイルールを決めて、検証時間を短縮し、早々に夏セリ1200頭の検証に汗をかきたいと思う。

1号アニキの小説14話を見る限り、わかってくれたみたいだし、俺は俺で夏セリプロジェクトを今から発動させとくしかないわな。

ってことで、まだまだ良い馬探しの修行は続く・・・

じゃーな!

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