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コラム

「覆面馬主の真実」【第16話】~リアルタイム進行型・競馬狂小説~

馬キュレ
ついに浅間山まで噴火した、ということは、日本列島の地殻活動がかなり活発化し始めてるってことだな。きっと、なまずからイルカから鳥たちまで、異変を感じ取って様々な行動に出ているんだろうな。そうそう、馬という生き物も、かなり敏感だから、この夏競馬にどんな影響が出るんだろか・・?

そんな折・・・7号からの相談メールがきた。

「アニキ、老馬主が言ってた例の牧場の話なんだけど、本格的に考えてみようぜ。だとしたら、2歳の単勝とかやって大事な金を溶かしちゃまずくねえか。それに、夏競りで良く分かんない馬買うのもなぁ。かといって、今更2歳単勝作戦、止めるって言ったらみっともねえし、どうしたもんかと思って。アニキ、どう思う?」

でもって、オレは、こんな風に返信。

「7号、おまえさ、急に弱気だな。どうしたんだ?オレ達は、生涯負けん気だけは強い純粋な博奕打ちのはずだろ。馬券で牧場買おうぜ!くらいのこと言わなきゃだめだろ。」

すると・・・

「アニキ、あんたのノー天気ぶりには脱帽するわ(笑)あんだけ馬券はずしといて、何言ってるかな。でも、そうだな、オレ達は博奕打ちだからな、馬券で牧場買うくらいの意気込みで勝負してやるわ!」

ま、アホだよな、オレ達。いい歳こいて、こんなやり取りしてるなんて。
でもそれ以上のアホがいた。4号だ。こいつホントにどこまでノー天気なんだろか。
この間も、オレの部屋にやってきて、
4号「師匠、師匠、ヤバイっすね、韓国のMERS??マーズ?こりゃマーズい!なんつって、ね。ダメだ、亡くなった方もいるんだから冗談言っちゃバチが当たる。で、マスクをね、大量に買い占めましたから。あと、あの蚊が持ってくるやつ、テング熱でしたっけ、テングって言うからあのテングが悪さしてんのかと思ったんすけど。」
1号「おい、それ、テングじゃなくて、デングじゃねえのか?デング熱だろ。」
4号「え?デング?マジすか?知らなかった。昔、プリクラのこと、プリキュアってずっと言ってて大恥かいたんすよね。今わかって良かったっす。」
1号「あるよな、そういう勘違いって。気にせずずっと言ってて恥かくパターンのやつ。」
4号「ええ、吾輩、ついこの間まで、きんぴらゴボウってあるじゃないすか、あれって、ゴボウとにんじんが入ってるでしょ。だから、きんぴらってにんじんの事だと思ってました。」
1号「凄いな、おまえ。他には?」
4号「言葉じゃないんすけど、お葬式でお焼香ってするじゃないすか。あの時にみんなつまんで鼻のところに持ってきますよね。あれ、お香の匂いを嗅いでるんだとばっかり思ってたんすけど、違いますよね。」
1号「あれ、正しくは、額のところまで持ってきて、やるんだろ。仏教用語では押しいただく、って言うらしいぞ。」
4号「そうか、あんな場所で匂い嗅ぐのおかしいな、って思ってたんすよね。」
1号「そりゃそうだろ。」
4号「今度から額につければいいんすね。」
1号「額にくっつけちゃダメだぞ。で、今日は、何しにきたんだよ。」
4号「MERS対策用のマスクとヤバイ蚊が嫌がるスプレー持ってきたんすよ。師匠のために。」
1号「あ、そうかありがと。使うかな、これ。」
4号「だって、競馬場だって、いっぱい人がいるし、これからは蚊もいますから、注意しないと、ヤバイっすよ。」
1号「ま、そうだけど。」

いつもこんな具合なのである。とにかく天真爛漫なのである。奴といると、平和な気持ちになってくるから不思議だな。知らず知らずのうちに癒やされるんだよな。こういうの才能って言うんだろうな。

さあて、2歳単勝といい、5号のセレクトセールといい、老馬主の牧場買収話といい、色々面白くなってきたな。あ、巨乳美人の3号も、ぼちぼち登場してくれるのかな。

4号のおかげでウイルス対策もバッチリだし、とにかく面白い夏がやってきそうだ。


(続く)

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