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GI 6度目の挑戦で悲願の初タイトル【第56回宝塚記念】レース結果まとめ

上半期を締めくくるGI【第56回宝塚記念】が6月28日(日)に阪神競馬場で行われた。レースの結果や関係者のコメント等をまとめてみた。
馬キュレ

宝塚記念はラブリーデイが優勝

inyofu 好スタートから番手を進んだ6番人気ラブリーデイ(牡5、栗東・池江)が直線半ばで堂々と先頭に立つと、同じ勝負服である10番人気デニムアンドルビーの強襲をクビ差凌ぎ、初GI制覇を果たした。勝ちタイムは2分14秒4(良)で、鞍上は川田騎手。デニムアンドルビーは惜しくも2着、そこからさらに1馬身1/4差の3着は内からスルスルと抜けてきた11番人気ショウナンパンドラが入っている。
inyofu ▽【ラブリーデイ】
父キングカメハメハ
母ポップコーンジャズ
母父ダンスインザダーク
通算23戦7勝(うち重賞4勝)
スタート直前、隣のゴールドシップがゲート内で立ち上がっても、慌てず騒がず。動揺するシーンはなかった。内からハナを主張したレッドデイヴィスに続く2番手のポジション。前半1000mが62秒5とスローペースでしっかりためが利いてい直線は、後続のデニムアンドルビーの猛追を振り切った。上半期最大の上がり馬が、今年重賞4勝目で一気にグランプリレースを仕留めた。

レース後コメント 川田騎手「本当に力をつけています」

inyofu 「力をつけてGIを勝ってくれて嬉しいです。いい位置につけて、あとはリズムよく運ぶことができました。この馬にとっても終始いい流れでした。道中は手応えよく、馬場もこなしてくれました。ですから、直線は安心して追い出すことができました。以前に乗ったときよりも本当に力をつけています。しっかり自分のレースをしてGIを勝ってくれたラブリーデイをこれからも応援して下さい」

池江調教師「キングカメハメハにそっくり」

inyofu 池江師も「後ろから見るとトモのつくりが父キングカメハメハにそっくり。成長しましたね」と評価。日々の調教が土台になり、長丁場で苦戦を強いられた阪神大賞典6着、天皇賞・春8着も糧になっている。池江師が続けた。「阪神大賞典や天皇賞に使っていた分、川田君は我慢が利いたと言っていた。精神面が強くてマイペース。隣の馬が暴れていると萎縮してしまう馬が多いけど大丈夫だった」

金子氏4年ぶりにGI勝利

inyofu 金子真人オーナー(70)=金子真人ホールディングス(株)代表=は、2006年ディープインパクト以来の宝塚記念制覇で、GI勝利は11年ヴィクトリアマイルのアパパネ以来、4年ぶり。2着がデニムアンドルビーでワンツーを決め「ラブリーデイばかりを見て『ガンバレ、ガンバレ!』と応援していた。2着は? と見ていると、差してきたのもウチの馬。出来すぎ」と照れ笑いを浮かべた。
inyofu 生産者のノーザンファーム・中島文彦場長は「もともといい馬だったが、勝ちみに遅かった。それが今年に入って重賞4勝目でGI初制覇だから本格化が著しいね」と笑顔。

最速の上がりでクビ差の2着 デニムアンドルビー

inyofu 2着 デニムアンドルビー(浜中俊騎手)
「中途半端なレースはしたくなかったので、ためるだけためて後ろから行きました。馬群が固まる展開で、この馬にはまった形になりました」
10番人気のデニムアンドルビーが2着。後方待機から直線で外に出すと、メンバー最速の上がり3ハロン34秒0の末脚を駆使。ラブリーデイをクビ差まで追い詰めた。

最短距離で3着の好走 ショウナンパンドラ

inyofu 11番人気のショウナンパンドラが3着と大奮闘。「この枠(1番)が当たった時点で、馬場の状態を見て決めようと。内外が一緒だと思ったので、最短距離で行くことを決めました」と池添。 道中はロスのない立ち回りで手綱さばきがさえ渡った。高野師は「仕上がりは前走以上で、ジョッキーもうまく乗ってくれました。重たい馬場でしたが、馬もそれに応えてくれるだけの状態だったと思います」と称えた。

展開に泣いて8着 ラキシス

inyofu 2番人気に支持されたラキシスは8着に敗れた。道中は中団やや後方を追走。外からジワジワと追い上げたが、前走の産経大阪杯でキズナを撃破した末脚は使えなかった。ルメール騎手は「ペースが遅すぎた。速いペースが合っている馬。流れが向かなかった」。角居調教師も「力んでいたとはいえ、もう少し動けていいんですけどね」と残念そうだった。

世紀の大遅れで15着 ゴールドシップ

inyofu 15着 ゴールドシップ(横山典弘騎手)
「返し馬はいつも通りで、ゲートに入ってからもおとなしくしていました。スタートまであと少しというところでうなり出して、あのような形になりました。何があったのか、彼に聞かないとわかりません。こういったことも含めてゴールドシップなんですね」
ゲート内で2度立ち上がって絶望的な出遅れを喫した瞬間、大観衆の悲鳴、落胆の叫びが阪神競馬場を包んだ。約10馬身遅れでゲートを出たが時すでに遅し。後方を回ってきただけのブービー15着に沈んだ。史上初の同一GI3連覇の偉業は、思わぬ形で幕を閉じた。

その他出走馬一言

inyofu ◆酒井騎手(トーホウジャッカル4着) 「前に壁を作れず力んだ感じで、最後は同じ脚になったけど、外々を回りながらも反応してくれたから。これからが楽しみ」

◆岩田騎手(ヌーヴォレコルト5着) 「ノメらずに運べた。もうひとつ前のポジションならよかった」

◆藤岡康騎手(ディアデラマドレ6着) 「手応えはよかったけど、(直線で)進路が狭くなって躊躇(ちゅうちょ)したぶん、加速が落ちてしまった」

◆松若騎手(レッドデイヴィス7着) 「もう少し離して(逃げて)行きたかったけど、進んでいかなかった」

◆秋山騎手(ネオブラックダイヤ9着) 「勝ち馬の後ろで、流れに乗ってレースを運べたが…」

◆和田騎手(トウシンモンステラ10着) 「前に行きたかったけど、行けなかった」

◆M・デムーロ騎手(ワンアンドオンリー11着) 「ペースが遅く、この馬向きの流れではなかった」

◆武豊騎手(トーセンスターダム12着) 「直線でゴーサインを出しても反応してくれなかった。馬場が影響したかな」

◆蛯名騎手(カレンミロティック13着) 「寄られて行き脚がつかず、フワフワしていた。軟らかい馬場も気にしていた」

◆松山騎手(オーシャンブルー14着) 「いいポジションで、集中して走ってくれました」

◆幸騎手(アドマイヤスピカ16着) 「緩い馬場は得意ではないですね。ノメっていました」

まとめるとラブリーデイが勝利した記事より、ゴールドシップに対する注目度の方が上回っていた。野球は「9回裏2アウトから」という格言があるが、競馬も「レースが終わるまで何があるかわからない」も加えたい。ゴールドシップ絡みの馬券約117億余円が一瞬にして泡と消えた。精神的にも肉体的にも成長が著しいラブリーデイの今後はまだ未定だが、欧米やオーストラリア、日本の中距離戦線など視野を広くして秋からの始動を予定しているとの事。2歳から活躍し続ける素質馬が5歳にして充実期を迎えた。

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