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コラム

「覆面馬主の真実」【第19話】~リアルタイム進行型・競馬狂小説~

馬キュレ
しかし、心地よく裏切ってくれるな、ゴールドシップと横山典弘!単勝1倍台であんな競馬だなんて、怒る気にすらなれない、むしろ笑っちゃうよな。嫌いになれない魅力があるんだよな、ゴールドシップには。勝ったラブリーデイは、どこまで勝っても好きになれない優等生。ゴールドシップは、いつ走るか分からないけどみんなが大好きなやんちゃ坊主。不思議なもんだな、人の心って。

7月は、涼しいはずの北海道が一年で一番熱い季節。そう競りの季節だ。7号はもう競り名簿ばっかり見て、あーでもない、こーでもない、そーでもない、あ、そうだったか、こりゃいいぞ、とうるさいったらありゃしない。今年は、我々で持ってるヴィクトワールピサ産駒が函館デビュー出来そうって事で、2号も7号も8号も、函館遠征に行く気満々だ。

かつて、オレが敬愛してやまない阿佐田哲也さんが、こんなことを言ってた。
「博奕打ちほど勤勉な人種はいない。だって、毎日仕事で稼いで、週末まで馬券買って稼ごうってんだから。」
確かに・・。熱心に研究までして、週末も仕事みたいだもんな。
それに、負けたら、翌週の勤労意欲も湧いてくるしな。週末に馬券買うってある意味健全なことかもしれない。
その点、株なんかの相場は月~金だから、普段の仕事に影響しちゃう。

先週末は、久しぶりに、覆面馬主軍団で雀卓を囲んだわけだが、オレ達の麻雀は、4人でやる3人麻雀。萬ズの2萬から8萬を抜いて、北はすべてドラ。この麻雀、まあ、つもってオラオラ(リーチでつもった場合のみ、どんどん牌をめくれて、めくった牌の次の牌が手の内にあると、全員(抜けてる奴からも)からチップがもらえるというルール。そして、役満は、チップ10枚オールだから、結構デカい。で、そんな麻雀だから、速さ勝負で手なりのリーチ勝負なのだが、7号のスタイルは全然違う。
あいつ、2回に1回は、国士無双を狙ってる。この夜も何回国士テンパったんだろ。結局、1回国士上がったけどな。

勝負のスタイルは、人それぞれ。麻雀の打ち方も、馬券の買い方も、カジノの張り方も。要は、そのスタイルを貫いて勝ちパターンに持っていけるかどうかだ。
あのカウボーイ4号も、カジノは強い。奴はブラックジャックしかやらない。でもって、たいてい勝ってくる。じ~っと勝てるタイミングを見計らって、ドカンと勝負する。我慢強い戦法だな。4号、カジノにこもって牧場資金稼げばいいのにな。
東京競馬場が昨日で終わり、日本の競馬は夏競馬の幕開けとなった。福島、函館、中京での小回りシーズンだな。小回りは枠順が大きく影響する。テンが速い逃げ先行馬を買ってれば、まず負けない、もちろんレースを厳選しての話だけど。そんな話をしながら麻雀を打ってた夜、こんな会話になった。

7号「アニキ、来週から福島、中京、函館だよな。これは馬券が簡単だな。」
1号「そうか?めちゃくちゃになっちゃうレースけっこうあるぞ。」
7号「確かに、そういうレースもあっけどさ、内枠引いて、競りかけてくる馬もいないようなレースは、逃げ切り確定だろ。」
1号「そりゃそうだな。どうせ、ぐりぐり人気だろうけど。」
7号「いや、そうとも言えないぜ。外枠の降級馬で追い込み系とかいるレース、人気が割れて美味しいんじゃねえか?」
1号「確かに、それは言えてるな。」
7号「オレは、夏競馬が得意だからさ、楽しみでしょうがねえんだよ。」
1号「おまえ、一年中得意って言ってねえか(笑)」
7号「夏はさ、調教とか厩舎の奴の話とかで、馬の状態もわかりやすいしな。マジで得意だって。」
1号「だったらさ、2歳単勝プロジェクトもあるけど、新しい勝負馬券やらねえか?」
7号「何やんだよ?」
4号「え?また、新企画っすか?吾輩にふらないで下さいよ。WIN5で手一杯なんすから。」
1号「分かった、4号、おまえは、覆面馬主軍団の威信にかけて、7月中に一回は、WIN5当てろよな。」
4号「もちろん、頑張りますよ。で、何なんすか?その新企画って?」
1号「一日、36レースあんだろ、その中から、さっき言ってた内枠引いて、楽勝で逃げられる馬を1頭見つけ出しての単複勝負!ってのどうだ?」
7号「なるほどな、36レースあれば、1頭くらいいるな。面白れえからやってみっか。」
1号「よし、今週から、逃げ馬プロジェクトやるぞ。とりあえず、最初はオレが書くけど、そのうち持ち回りにしようぜ。」
7号「オッケー。」

てな感じで、小回りの7月、逃げ馬プロジェクトが始まる!さあ、楽しくなってきたぞ!

(続く)

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