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最強のフェブラリーS馬

年初めのGIとして2月の東京競馬場ダート1600mを舞台に行われるフェブラリーS。いままでに連覇を成し遂げた馬がいないという難関なレースだ。今回はフェブラリーS最強馬をまとめてみた。
馬キュレ

地方の英雄メイセイオペラ

地方競馬盛岡から生まれた怪物だった。
inyofu 地方・盛岡でデビューしたメイセイオペラは、1996年・2歳秋から翌3歳夏まで9連勝と快進撃を続ける。ダービーグランプリは10着、スーパーダートダービーも10着とJRA所属馬の後塵を拝したものの、着々と地力をつけ、1998年の4歳シーズンに大ブレイク、一気にその名を全国区としていく。川崎記念はアブクマポーロの4着、帝王賞もアブクマポーロの3着、マーキュリーCでは中央のパリスナポレオンを7馬身もちぎり捨て、南部杯ではタイキシャーロックに3馬身差で初のG1制覇。東京大賞典ではまたもアブクマポーロに敗れて2着に終わるが、エムアイブランやグルメフロンティアには先着を果たし、層の厚いJRA勢に対抗できる逸材として注目されるようになっていったのである。
地方競馬盛岡から頭角を現してきたのだった。
inyofu  そして1999年、メイセイオペラは地方代表として堂々とフェブラリーSに挑んだ。

 1番人気はガーネットSを差し切ったワシントンカラーだったが、メイセイオペラは差のない2番人気。平安S勝ち馬オースミジェットのほか、タイキシャーロック、キョウエイマーチ、マチカネワラウカド、エムアイブランらを上回る評価を得たのは、誰もがメイセイオペラの“砂での強さ”を認めていたからに他ならない。

 その期待に応えてメイセイオペラは、中団から力強く抜け出し、エムアイブランに2馬身差をつける圧勝のレースを披露する。

 中央のほとんどのファンが見向きもしない東北でデビューした馬が「地方所属馬として初のJRA GI制覇」という大偉業を成し遂げたのである。
フェブラリーSを圧勝したのだった。
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地方所属馬が初めてGIを制覇したという快挙だった。

ダート最強馬ヴァーミリアン

JRA認定のGIを9勝した砂王だった。
inyofu すべての馬が目指す頂点ではありますが、ただ1頭、ヴァーミリアンにとっては“次へのステップ”といえたでしょう。ダートの世界ナンバーワン決定戦、ドバイ・ワールド・カップへの出走を予定している身。国内では負けられません。ファンの期待は単勝オッズ2.4倍の1番人気となって表れました。

 とはいえヴァーミリアンに不安要素がなかったわけではありません。1月30日の川崎記念は右飛節炎のために取り消しとなり、ここは急遽の出走。また一昨年のフェブラリーSでは5着に敗れており、距離適性を疑問視する声もありました。スタートも、あまり上手な方ではありません。

 が、終わってみればヴァーミリアンの強さだけが際立つ結果。堂々の勝利で人気に応え、不安も他の出走馬たちも一蹴してみせたのです
ヴァーミリアンは、国内無敵だった。
inyofu ヴィクトリーが馬群を引っ張り、息の入らないペース。これをヴァーミリアンは、上々のスタートから好位グループの外で追走します。「馬が楽についていってくれた」と鞍上・武豊騎手が振り返った通り、直線に向いてもヴァーミリアンは悠々の手ごたえ。

 外から2番人気のワイルドワンダーが並びかけてくると、そこでスパート。一気に突き放すと、大きく馬体を使った走法で最後まで駆け続け、馬群を割ってしぶとく伸びたブルーコンコルドに1馬身4分の3差をつけてゴールへと飛び込みます。「完璧」と武騎手も絶賛の強いレースぶりで“ステップ”をやり遂げたのでした。

 これで国内ではGI5連勝となり、もはや敵なし。しかしその間、唯一の敗戦(4着)を昨年のドバイ・ワールド・カップで喫しています。

 さあ雪辱の舞台へ。待ち受けるのは、ブリーダーズカップなどを勝って2007年の米年度代表馬に輝いたカーリン、昨年のドバイ・ワールド・カップ2着馬プレミアムタップ、UAEダービーの覇者アジアティックボーイなど。

 父エルコンドルパサーは1999年の凱旋門賞で、世界一に半馬身差の2着まで迫りました。息子ヴァーミリアンは砂上で、その座に挑むこととなります。
世界挑戦を見据えた出走での勝利だった。
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最強の逃げ馬トランセンド

トランセンドが見事に逃げ切りを決めたのだった。
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差し決着の傾向が多いフェブラリーSを見事に逃げ切って見せた。
盛岡競馬所属のメイセイオペラが中央の強者倒して、GIを制覇したのは地方競馬に希望と多くの感動を与えただろう。また中央からも中央・地方問わずダート戦線で活躍したヴァーミリアンも最強の一頭といえるだろう。トランセンドはフェブラリーSにおける圧倒的なパフォーマンスはもちろんだが、世界一の賞金を誇るレース「ドバイワールドカップ」においても2011年に二着に逃げ粘るなど、逃げ馬としては圧倒的な強さを持っていたといえるだろう。

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