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【スプリンターズSの思い出】ハナ差1cmの決着!フラワーパーク

1996年のスプリンターズステークスを勝ったフラワーパーク。田原騎手の見事な手綱捌きで、ハナ差1cmの勝利であった。デビューからわずか7か月で、高松宮記念を3冠馬ナリタブライアンを退け勝利しており、3冠馬以上のスピードを持っていた。そんなスプリンター・フラワーパークについてまとめてみた。
馬キュレ

豊かなスピード能力をもつ牝馬

父ニホンピロウィナー、母ノーザンフラワー。父のニホンピロウィナーは、マイルG1を3勝した歴史的マイラー。そのスピード能力は産駒にも伝わっており、その能力をフラワーパークは受け継いでいた。

骨折でデビューが遅れるも、わずか半年で重賞制覇

骨折のため、デビュー予定が1年も遅れたフラワーパーク。3歳10月にデビューし、初戦は10着と大敗したが、2戦目で初勝利をあげる。続く500万下、900万下と逃げて勝つと、明け4歳で準オープンも2戦目で突破。その勢いで、OP、G3と挑戦していく。
inyofu 初のオープン挑戦となった陽春Sでも、スピード能力では当時トップクラスのエイシンワシントンから1馬身4分の1差2着と大健闘を見せた。

 4月のシルクロードSは圧巻の競馬。前年のスプリンターズS優勝馬ヒシアケボノのほか、ヤマニンパラダイス、エイシンワシントン、ドージマムテキといった難敵を一蹴し、初の重賞制覇を果たす。

 フラワーパークはたった半年で、スプリント戦線の有力馬の1頭として数えられるまでに急成長を遂げたのであった。

7か月で高松宮記念制覇

この高松宮記念には、3冠馬ナリタブライアンも参戦し、注目の一戦となった。
inyofu 注目の一戦は1分7秒4のコースレコードでの決着。2番人気の支持を受けたナリタブライアンは馬群の内に包まれてもたつき、直線で伸び脚は見せたものの4着まで詰め寄るのが精一杯。優勝したのは短距離路線を歩んできたフラワーパークで、2着も前年のスプリンターズS2着馬ビコーペガサス。短距離のスペシャリストたちが、得意の舞台で競馬史に残る名馬を完璧に押さえ込んで見せたのでした。
inyofu  デビューからわずか7か月、204日での古馬GI制覇はJRA史上最速の大偉業。この年、秋のスプリンターズSも制してJRA賞最優秀短距離馬および最優秀父内国産馬に選出されたフラワーパークは、まさにスピードの神に愛された馬だったといえるだろう。
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ハナ差1cmでスプリンターズステークス勝利

続く安田記念は9着。CBC賞ではライバルのエイシンワシントンに敗れたが、スプリンターズステークスは1番人気で迎える。
レースは逃げたエイシンワシントンをマークしながら2番手追走。ほぼ同時にゴールし、12分間もの写真判定の結果、ハナ差でフラワーパークの勝利。その差は1cmと言われている。
また、このとき鞍上の田原騎手は、「奥の手」を使ったとコメントを残している。
inyofu 田原成貴騎手が魅せた「技術」とは、短く持ち替えた手綱を強く“引く”ということだ。“矢は弓を引いてこそ遠くまで飛ぶ”、“ゴムマリは一旦縮むからこそ大きく弾む”と田原成貴騎手は表現する。ゴール前のもうひと伸びを引き出すためには、手綱を押すのではなく引かなければならないという。そのためには、手綱をより短く持って、馬の噛むハミとの距離を詰めておかなければならない。
inyofu 普通なら、気持ちばかりが焦って、これでもかと手綱をしごき、ムチを振るって、前へ前へと馬を押すことに躍起になってしまうものだ。そういった気持ちを抑え、ゴールまでの残りの完歩数を確認しつつ、手綱を短く持ち替え、ハミの支点への当たりを強める。そして、強く引く。この“引き”が最後の1cmに繋がったのだ。
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産駒も活躍!

2015年2月に、第7仔ヴァンセンヌ(父ディープインパクト)がG3東京新聞杯を制し、産駒初の重賞制覇となった。
また、安田記念にも出走したが、首差の2着だった。母子G1制覇まで惜しかった。




そのスピード能力の高さと、鞍上の手綱捌きでスプリンターの頂点に立ったフラワーパーク。デビューからわずか7か月、204日で古馬G1を勝利した記録は破られていない。スプリンターズステークスでの1cm決着は、これからも語られ続けていくだろう。まだまだ繁殖生活も現役で、ヴァンセンヌに続く重賞を勝てるような子供が生まれてくることにも期待したい。

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