TOP > コラム > 『特別コラム ~ダービーウイーク全レース予想の結末は?~後編』
コラム

『特別コラム ~ダービーウイーク全レース予想の結末は?~後編』

覆面馬主 砂の6号
ダービーウイークの結果を報告するため、7号の元を訪れた6号。
しかし『何かを見失っている』といわれ、結論は翌日に持ち越しとなってしまった。
前編はこちら


茫然自失・・。そんな状態で、2人に挨拶してから、部屋を後にした。

すると、ほどなくして、8号サンが後を追ってきた。

8号:大丈夫?6号サン。

6号:ええ。まあ。

それを聞いて、8号サンはちょっと考えてから、こう続けた。

8号:6号サン、去年の東京ダービー。本命なんでしたっけ?

6号:えっ、去年の東京ダービーですか??たしか、パーティメーカーでしたけど?

8号:で、結果は?

6号:がんばったけど、2着でした。

8号:あ、そうそう、思い出した!確か6号サン。的場騎手を応援していて。

6号:そうです!的場騎手の悲願、東京ダービー制覇を応援していたから。結局、馬券も的場さんから総流ししていて・・。

8号:レース前から6号サン、『今年こそダービー制覇だ』って、楽しそうに騒いでましたよね。覆面のみんなにも、的場さん買え買えって、うるさかったし。

6号:そうそう。楽しかったですよね。

そこまで聞くと、8号サンは少し安心したような表情をみせた。

8号:なんだ。やっぱり、わかっているじゃないですか、6号サン。

6号:???

8号:じゃ、また明日!


何だったんだ?今の会話は・・。

任された予想で、負け越した。
大見得を切って、負け越した。
読者の期待も、裏切った。

これ以外に、なにがあるのだろう?

さっきの的場さんの話・・何か関係があるのだろうか?


6月某日、の翌日。
この日も、都内のオフィス街にある、とあるビルの一室へやってきていた。

相変わらずの空模様だ。
だが、頭はスッキリしている。
昨日、寝ずに考えた甲斐があって、欠けていたものが何か、わかったからだ。


さっそく、ドアをノックする。

6号:こんにちは。6号です。

7号:おー、来たか。開いてるぞ

ドアを開けると、今日も心地よい、冷房の風が流れてくる。

この日も8号サンが、7号サンの右側に立っていた。

8号:おっ!昨日よりも顔色が良い?

結局、昨日も寝ていない。顔色が良いはずもないのだが。

6号:どうも!7号サン、8号サン。出直してきました。

7号:おう。どうだ!?何か気づいたか?

どうやら7号サン。思っていたよりは、機嫌が良さそうだ。
ひょっとしたら、8号サンが場を温めてくれていた?

8号:死刑囚、カムバック♪

さっきのは、考えすぎだったか。。

6号:はい。改めて、お願いをしにきました。

昨日寝ずに考えた結論を、そのままぶつけてみることにした。

6号:やっぱり、もう一度勝負をさせてください!

7号:お、いきなり、そう出たか!?

8号:出ましたね。

その言葉を聴いて、2人の表情が少し明るくなった・・気がした。
そして、言葉を続けた。

6号:ダービーウイーク。負け越してしまったことで、このままだと悔いが残ります。

7号:ほう。どんなよ?

手に持ったタバコに火をつけながら、問いかけてきた。

6号:地方競馬の楽しさ。もっとみんなに感じてもらいたいです!

それを聞くと、7号サンは無言で、ふぅと大きな煙を吹き出した。
何も言葉は返って来ない。

だが、こちらにも、もう迷いはない。

6号:えっと。もっと的中を残せれば、その分、読者のみなさんに『地方競馬って、楽しい!中央と同じジャン』って感じてもらえた、と思うんです。
でも、残念ながら黒星が先行してしまいました。
それは結果で、仕方がないのですが。『なんだ。やっぱり地方競馬って、よくわからないし、つまんない』と思われたら、悔いが残ります。このままで終わらせたくないんです。


ここまで、言葉を続けてみた。
だが、まだ7号サンは何も言葉を返してこない。。

6号:たとえ、全敗で終わったとしても。いえ、さすがに全敗は不味いですが。
来年のこの時期に『そういえば、去年は覆面がくだらないダービー企画やってたな。でも、そこそこ面白かったし、今年のダービーウイークもちょっと手を出してみようかな』って思ってもらいたいんです!


そこまで聞くと、7号サンはタバコの火をもみ消し、よくやく口を開いた。


7号:そうか。そー考えてきたか。

8号:おー。そういうことですね。

7号サンは、どこか納得した表情を浮かべ、言葉を続けた。

7号:よし!わかった。6号、お前の泣きの1回。今度だけは、つきあってやる!
お前がやり残したこと、全部やりきってみせろ!

6号:あ、ありがとうございます!


感謝の意を表して、深々と頭を下げる。


7号:でも、もうダービーは終わっちまったぞ?たしか先週の高知ダービーが最後だろ。どーするよ?

6号:はい。でも、まだ残っているんです。ダービーウイークの総決算的なレースが!

8号:総決算的なレース?

何だそれ?といった表情をみせる8号サン。
しかし、7号サンはさすがに、その意図に気づいたようだった。


7号:なるほど。ダービーウイークの頂点にある、JDDで勝負してーわけか。

しばらく遠くをみつめ、何かを思案しているようだった。


※ここで少しだけ解説すると、、
ダービーウイークでは、各地方の世代最強馬を決めるだけでなく、優勝馬にはJDDの優先出走権が与えらます。
高校野球で例えるなら、ダービーウイーク=地方予選、JDD=甲子園決勝、という感じでしょうか。
JDDは、地方ダービーを制した代表馬が一同に顔を揃え、さらにはJRA代表馬も参戦する、まさにドリーム・レースなのです!


7号:確かに、ダービーウイークの予想につきあってくれた読者にしてみれば『なんで一番大事なレースの予想だけしないの?』って、思うかもしれねーわな。

そう呟くと、視線をこちらへと戻した。そして、、

7号:よし。じゃあ決まりだ!お前の“泣きの一回”は、JDDに決定!

両手で膝を軽くポンと叩きながら、7号サンは席を立った。
が、最後に火のついていないタバコをこちらに向けながら、こう付け加えた。


7号:た・だ・し!今度もしくりがったら、タダじゃすまさねーぞ。
すんげー罰ゲーム、8号に用意させとくからな。いいな8号!

8号:りょーかいでございます。


なぜか、2人とも口元にうっすら笑みを浮かべている・・気がする。。なんだ?この人たちは。
とっても、気持ちが悪いんですけど。。


6号:あと、もうひとつだけ!お願いついでですが・・やっぱりオフレコ馬券もお願いします!

とても大事なことなので、忘れずに確認をしておいた。

7号:ふん。くだらねー心配してるんじゃねーよ!

8号:とっておきの罰ゲーム。用意して待ってますからね♪

こうして交渉は無事に成功・・したのか?

7号:あ、6号!JDDの前に帝王賞もあるから、それもヤレ!

最後に、ありがたい『お土産』まで頂戴しましたよ。。


ふだん地方競馬を見ない人に、地方競馬の楽しさを伝える、って簡単なことじゃないはずだ。

でも、8号サンに“一緒に覆面やりませんか?”と誘われたときに、参加しようと決めたのは『競馬の楽しさを、みんなに広めたい』という覆面たちの想いに共感したからだ。

たしかに、とても大切なことを、いつの間にか忘れていた気がする。

楽しさを伝えるのに『的中』が、一番の近道なら、それがベストかもしれない。
でも、少なくとも我々の目的は、そこが『ゴール』ではないはずだ。


その後、しばらく8号サンと雑談をしてから、二人に礼を述べ、部屋を後にした。

随分と話し込んだのか、ひと雨あったようで、外はむせ返りそうな熱気に満ちていた。
傘は持って来なかったな・・と空を見上げると、雲間からは眩しい太陽が顔をのぞかせていた。


※会話などは事実を基に再現されていますが、一部の表現は6号の脳内イメージにより強調されています



※【うまヨミ】の登録はこちらより
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
umayomi



無料アプリをダウンロードすると、スマホでサクサク楽しめますよ!
うまキュレ アプリはこちら→Android/iOS
馬キュン!アプリはこちら→Android/iOS

side-mark ページ上部へ
prev top next
  • 【PR】
  • 関連タグ
    kusa_line