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コラム

「覆面馬主の真実」【第39話】~リアルタイム進行型・競馬狂小説~

覆面馬主の真実
先日、とある大企業の役員をつとめる方と会食をしている時に、競馬の話題になった。

役員「どうして、1号さんは、そんなに競馬にのめり込んでるんですか?そんなに楽しいんですか?」
1号「う~ん、楽しい時もあり、哀しい時もあり、苦しい時もあり・・。水戸黄門じゃないけど、競馬って、楽ありゃ苦もあるさ、ですかね。」
役員「嫌な事があったら、オレなんかすぐにやめそうだけど。大損したりもするんでしょ?」
1号「それは、一年通じてちょくちょくありますね。」
役員「じゃ、何がいいんですか?馬がキレイだとか?」
1号「まあ確かに、馬はキレイですが、一番好きな理由は、競馬それ自体が自分自身の映し鏡のような気がするからです。」
役員「え?映し鏡?どういう意味ですか?」
1号「競馬って、馬主稼業も、馬券師も、大半が失敗とともに生きてるわけなんです。その時その時に、自分の判断がどうだったのか突きつけられるんです。そこが、何とも言えず好きなのです。」
役員「へええ、失敗も含めて好きって事ですか?」
1号「まあ、むしろ失敗も好きって事でしょうか・・・。」

7号の祭りの痕を読んで、まさに、オレと一緒だなあって改めて共感した。

覆面7号 連載コラム「祭りの痕」Vol.10「200万円の価値」

寺山修司さんが、「競馬は、馬券を買ってるんじゃない。自分を勝ってるんだ。」って言ってたが、馬主稼業も同様だ。
馬主は、馬を買っているのではない。自分自身を買っているんだ、と。

最近、7号ともよく話すのだが、馬の仕入れに関して悩みがある。

日高で500万以内の「いい馬」を探すのが、リクープへの最適方法だと思っていたし、実際、Dr.コパさんや、メイショウの松本さんなんかは、そういう主義なんだろうけど、本当に身震いするような凄い馬を買うのは、ほぼ不可能である。
歩留まりの良い、コスパの良い、大損しない馬が買えるだけだ。

これでいいのだろうか・・・?

オレ達は、損しない為に、このゲームに参加しているのだろうか・・・?

大勝負しなくていいのだろうか?

とはいえ、里見さんのように2億超える馬をぽんぽん買えるほどの財力は、全くないから、そういう訳にはいかないが、ね。

でも、サトノダイヤモンドが、このまま皐月賞、ダービーを勝ち、種牡馬になったら、その価値はどれくらいになるだろうか・・。
そう考えると、2億円は高くないし、むしろ安い。

今年も、クラシック戦線をみていると、結局凄いパフォーマンスを発揮しているのは、圧倒的に金額の高い馬である。
我々馬主は、勝った馬がいると、あれ、いくら位なの?って話題になるが、走る馬は総じて高い。
もちろん芝の話だが、ダートでも凄いのは、結局数千万はする馬が多い。

じゃあ、数千万で良い馬を買えばいいじゃないか、と言うが、そう簡単にはいかないのが、競馬の楽しいところだ。
5000万円くらいの馬を買うと、1000万下で常に掲示板か、準オープンまでいかないと、リクープしないのが現実。
その確率は、おそろしく低い。

高い=いい馬、とは言えないが、安くて凄い馬は、ほぼ存在しにくい。
モーリスを探して!ってこの間、調教師さんに言ったら、こっちが教えて欲しいと笑われた。

この難しさ、これもまた、自分自身が問われていたり、選択を突きつけられている気がして、苦しくも楽しいのだ。

馬探しは、この2,3月が勝負。1歳の馬は、いい馬だと、その後の競りに出されてしまう。
庭先で買うには、このタイミングしかないのだ。

さあ、どうしよう・・・?

悩みは、尽きないな。

続く。





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