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意外に多い?日本の白毛馬まとめ

現在はブチ入り白毛のブチコが話題の中心を担っている『白毛界』。 近年は白毛馬が白毛馬を産みどんどん増えている印象ですが、いったい日本には何頭の白毛馬がいて、どういった血縁関係になっているのか。まとめてみました!
馬キュレ

【日本の白毛馬第一号・ハクタイユー(1979年産まれ・牡馬)】

父が黒鹿毛のロングエース、母が栗毛のホマレブル。突然変異で真っ白くなったこの馬のために初めて「白毛」という毛色での登録が出来るようになりました。

なおこの馬は種牡馬入りしており
・『ミサワパール』(1991年産・牡、母は栗毛のアングロアラブ馬ウインドアポロッサ)
・『ミサワボタン』(1993年産・牡、少々特殊なので解説は後ほど)
・『ハクホウクン』(1994年産・牡、ミサワパールの全弟)
・『ホワイトワンダー』(1996年産・牝、ミサワパールとハクホウクンの全妹)
・『ハクタイヨー』(2001年産・牡、母は栗毛のロッチウィンド)

と、8頭の産駒のうち5頭が白毛馬に(ちなみに他の3頭は鹿毛、栗毛、栗毛)。
そして上記の白毛牡馬のうち『ハクホウクン』と『ハクタイヨー』が種牡馬入りを果たし、『ハクホウクン』からは更に

・『ハクバノデンセツ』(2004年産・牡、母は栗毛のフラッシュリリー)
・『ハクバノイデンシ』(2005年産・牝、ハクバノデンセツの全妹)
・『ハクホウリリー』(2008年産・牝、上記2頭の全妹)

と、3頭の白毛馬が誕生。そこから更に

・『ミスハクホウ』(2012年産・牝、母ハクバノイデンシ、父は栗毛のアドマイヤジャパン)
・『ダイヤビジュー』(2013年産・牝、母ハクホウリリー、父アドマイヤジャパン)
・『14年産まれの牡馬』(ミスハクホウの全弟)

と、白毛のひ孫世代までが誕生しています。

なおこの一族は現在『ハクホウクン』を経由した子孫のみが残っておりますが、ハクホウクンの母がアングロアラブのため、いわゆる「サラ系」となっています(母がサラブレッドのハクタイヨーは今のところ血統登録された産駒無し)。

【2頭目の突然変異・カミノホワイト(1983年産まれ・牝馬)】

父が黒鹿毛のカブラヤオー、母が栗毛のクレナイオーザという血統から突如産まれた、日本2例目の白毛馬となりました。

なおこの馬は1戦1敗で現役を引退、繁殖入りを果たしましたが、お相手となったのは何と先述のハクタイユー!
先ほどハクタイユーの欄で「特殊なので解説は後ほど」と記載した93年産まれのミサワボタンの母がこのカミノホワイトであり、ミサワボタンは現在国内唯一の『白毛の両親から産まれた白毛馬』となっています。

【3頭目の突然変異・シラユキヒメ(1996年産まれ・牝馬)】

父が青鹿毛のサンデーサイレンス、母が鹿毛のウェイブウインド。繁殖用に未出走のまま輸入されてきたこの母馬の産駒は計6頭いますが、白毛はもちろんシラユキヒメだけです。

競走成績は9戦0勝と冴えないものでしたが、繁殖入り後の大活躍は言わずもがな。日本で最も数が多く、最も活躍している白毛一族と言えるでしょう。

・『シロクン』(2003年産・牡、父は鹿毛のブラックホーク)
・『ホワイトベッセル』(2004年産・牡、父は芦毛のクロフネ)
・『ユキチャン』(2005年産・牝、父クロフネ)
・『シロベエ』(2008年産・牡、父クロフネ)
・『マシュマロ』(2009年産・牝、父クロフネ)
・『ブラマンジェ』(2010年産・牝、父クロフネ)
・『マーブルケーキ』(2011年産・牝、父は鹿毛のキングカメハメハ)
・『ブチコ』(2012年産・牝、父キングカメハメハ)
・『14年産まれの牡馬』(父キングカメハメハ)

芦毛ではなかったのはここまで07年産まれの芦毛馬(父クロフネ)と15年産まれの鹿毛馬(父キングカメハメハ)の2頭のみ。なお順調であれば16年産まれもキングカメハメハ産駒(現時点では毛色未定)となります。

そして更に、上記の牝馬のうち既に数頭が繁殖入りを果たしており

【母ユキチャン】

・『シロインジャー』(2013年産・牝、父は鹿毛のハービンジャー)
・『15年産まれの牝馬』(父ロードカナロア)
順調であれば16年に父ヨハネスブルグが産まれる予定(もちろん現時点では毛色未定)

【母マシュマロ】

順調であれば16年は父キングカメハメハが産まれる予定(毛色未定)

【母ブラマンジェ】

順調であれば16年は父エイシンフラッシュが産まれる予定(毛色未定)
※15年産まれの父ヘニーヒューズは芦毛

・・・・・と、仮にこのあたりが軒並み白毛となれば、また一気に白毛馬が増えそうです。
更に言うなら現在現役のマーブルケーキやブチコも後々は繁殖入りとなるでしょうから、ひょっとすると白毛馬の誕生が年に10頭を超えるようになる日は近いかも・・・・・?

【4頭目の突然変異・ホワイトペガサス(1998年産まれ・牡馬)】

父が鹿毛のアスワン、母が栗毛のマッグマドンナ。浦和や大井で次々勝利を収め、現在白毛馬最多となっている計8勝を挙げました。引退後は種牡馬入りせず、乗馬となったそうです。

【5頭目の突然変異・マルマツライブ(2004年産まれ・牝馬)】

父が青鹿毛のライブリーワン、母が栗毛のトシノフラワーという血統から産まれた白毛・・・・・でしょうか。ブチコやマーブルケーキ以上にド派手なブチ模様!
(先ほど割愛しましたが、ミスハクホウやホワイトワンダーも似たようなブチ模様です)
引退後は繁殖入りせず、乗馬となったそうです。

【6頭目の突然変異・マダムブランシェ(2005年産まれ・牝馬)】

父が鹿毛のミラクルアドマイヤ、母が青鹿毛のブラックルシアン。日本で産まれた白毛馬のうち、2015年末の時点で最後となる「突然変異の白毛」となっています。
既に繁殖入りし5頭の産駒が産まれていますが、そのうち白毛は

・『ユキンコ』(2012年産・牝、父は芦毛のアドマイヤコジーン)
※16年度から繁殖入り予定

のみ。同じ芦毛の父でもキャプテントゥーレとの産駒は14年が栗毛、15年が鹿毛となっております。 順調であれば16年には芦毛のキモンノカシワ(未出走で種牡馬入りを果たしたディープインパクト産駒)との仔が産まれる予定だそうです。こちらの血統も今後、ユキチャン一族に負けず劣らず白毛馬が続出するかもしれませんね。

というわけで2015年末の時点で日本産まれの日本の白毛馬は総勢29頭(突然変異が6頭、遺伝要素によるものが23頭)。
ですが実はここに書いた馬の他に2頭、今夏以降に日本でのデビューを予定している白毛の2歳馬がいるようです。

【Spot of Beautyの2014(牡馬)】

アメリカ産まれの白毛馬。父は黒鹿毛のCowboy Calという馬で、現在日本には現500万下のハナリュウセイと現1000万下のシャラクの2頭が輸入されています。
そして母方が白毛の一族。1963年に突然変異で産まれた白毛馬・White Beautyから続く、World O'Beauty(白毛)→Precious Beauty(白毛)→Patchen Beauty(白毛)→Spot of Beauty(白毛)→この馬(白毛)、という由緒正しい白毛血統の6代目。近親には白毛馬が非常に多く、「アメリカのシラユキヒメ一族出身」と言うのが一番想像しやすいかと思われます。
2015年11月に日本に輸入されておりますので、早ければ今年の夏には競馬場で『マル外の白毛馬』の姿を見ることができるでしょう。

【The Opera Houseの2014(牝馬)】

こちらはニュージーランド産まれの母The Opera Houseが、鹿毛と栗毛から突然変異で産まれた白毛馬。少なくとも14年産、15年産の産駒が白毛となっており(13年産は栗毛)、そのうち14年産の方が今年1月にニュージーランドで開催されたセリに上場され、「日本のディアレストクラブ」が落札しています。
現時点では地元で走るか日本で走るか流動的だそうですが、いずれにしても繁殖入りは日本で行うとか。牝馬(それもサンデーサイレンス系が付けられる血統)ですので、そちらの方面での活躍にも期待が懸かります。


以上が日本国内で過去に登録された(もしくは近々される予定)の『白毛』全馬となります・・・・・と言いたいところですが、サラブレッドという品種が産まれて約400年、日本で近代競馬が始まって約150年。
それに比べて『白毛馬』の歴史は浅く、日本では先述のハクタイユーが第一号、世界で初めて白毛と登録された馬ですら1896年産まれでした。

白毛馬の存在が一般化する前は「栗毛と栗毛から産まれた馬は必ず栗毛になる」「なのでこの馬も栗毛に違いない」という理由から『真っ白い栗毛の馬』がいたという記録もあります(1919年にフランスで産まれたMont BlancというGI馬がまさにこの例で、後に写真から判断され白毛とも表記されるようになりましたが、現在も正式な登録上は『栗毛』です)。
もしかすると日本にも知られざる白毛馬がいたかもしれませんね。

※上が正式な登録に基づく『栗毛馬Mont Blanc』表記のサイト、下は後年『白毛』に変えられたサイト(生年と父母名が同一)。
下のサイトの馬名の横の四角いアイコンにカーソルを乗せると「白黒写真でも明らかに真っ白な馬」の姿が表示されます。

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