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幻の三冠馬!フジキセキ伝説

幻の三冠馬とも呼び声高いフジキセキの名レースや記事、エピソードをまとめてみた。
富士山

生涯成績4戦4勝

inyofu フジキセキは日本の競走馬、種牡馬である。1994年の朝日杯3歳ステークスに優勝し、同年のJRA賞最優秀3歳牡馬に選出。翌1995年の4歳クラシック戦線における最有力馬と目されたが、その初戦・皐月賞を前に屈腱炎を発症して引退した。その後種牡馬となり、GI級競走7勝のカネヒキリをはじめとして8頭のGI級競走優勝馬を輩出している。産駒の通算JRA勝利数・通算JRA重賞勝利数は内国産種牡馬の歴代トップである。

サンデーサイレンスの長男

inyofu  「日本の生産界は、この10数年で大きく動きましたね」と言ったのは、日高を代表するブリーダーのひとり下河辺牧場の下河辺俊行社長だった。進む国際化と、バブルの崩壊。そして、何よりもサンデーサイレンスの爆発的成功が、日高を、日本の生産界を2極化していった。12年連続のチャンピオンサイアー。12世代連続G1勝馬の輩出。ほか、産駒の年間最多勝(328勝=平成16年)、産駒の年間最多重賞優勝(38勝=平成15年)、産駒の年間最多獲得賞金(92億2004万4000円=平成17年)などなど。もちろん、産駒の通算重賞最多賞(277勝=2006年11月終了時点)、産駒のG1競走最多勝(66勝。グレード制を導入した昭和59年以降=同)などの記録は、ブッチギリのトップ。現在も自身の記録を更新中だ。
 サンデーサイレンスの凄いのは競馬場での成績ばかりではない。市場において30頭以上の“ミリオンホース”を出して、有形無形の形で馬産地に貢献しつづけた。その恩恵を受けたか否かは、大きな差となった。
 そんなサンデーサイレンスフィーバーの先駆者となったのはフジキセキだった。
inyofu  サンデーサイレンス初年度産駒67頭の中の1頭としてデビューした彼は、新馬戦でやや出遅れながら8馬身差を付け、2戦目のもみじSはレースレコードの圧勝。そして暮れの中山競馬場、2歳チャンピオン決定戦にその勇姿をあらわした。
 レースは、出走馬10頭中5頭が2戦不敗という中味の濃いメンバー構成に相応しい壮絶なものになった。逃げるニッシンソブリンのインに潜り込んだフジキセキがコクトジュリアンとの競り合いを退けると、息つく間もなく武豊騎乗のスキーキャプテンが強襲してきた。1完歩ごとに差が詰まり、並んだ、と思った瞬間、再びフジキセキの黒い馬体がグイっと前に出た。小雨が降り続き、モヤに煙る中、そこだけスポットが当たっているかのような熱戦だった。

衝撃の朝日杯

inyofu “この馬の素質はGIでも通用する” と角田騎手はフジキセキの力を信じ、大本命馬のプレッシャーをはねのけてレースに臨みました。

 ニッシンソブリンが1000メートル通過・58秒7という緩みのない流れで馬群を引っ張ったレースですが、出走頭数が10頭と少なかったこともあり、フジキセキは前に馬がいなくなると行きたがり、掛かり気味の追走になってしまいます。道中で掛かったことが最後に影響したのかゴール前、末脚勝負に賭けていたスキーキャプテンの猛追を受けたフジキセキですが、馬体を併せての叩き合いにも角田騎手は最後までムチを使わないまま。着差はクビと辛勝だったフジキセキですが、角田騎手はどこまで行っても抜かれないという確かな手ごたえを感じていたようです。
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最後の奇跡

inyofu 好スタートから2番手につけ、4コーナーでは早くも先頭。しかし、勢い良く伸びてきたホッカイルソーが並び、並ぶどころか前に出たようにも見えた。

 「あー、やっぱり太めで反応できないか」と思ったその瞬間、突然加速したフジキセキは2馬身半も差をつけて勝っていた。信じられなかった。と同時に、「まあ、皐月賞とダービーはもらったな」とも考えた。不埒な皮算用もした。

弥生賞ゴール前  しかし、その「信じられない瞬発力」が自身の脚を壊してしまった。皐月賞直前に故障→引退発表。天国から地獄。おまけに(もみじSで問題にしなかった)タヤスツヨシがダービーを勝ってしまうのだからショックは大きかった。マヤノトップガンを見れば「菊花賞は勝てなかったな」と思えるので「幻の三冠馬」だとは思わないが、「幻のニ冠馬」ではある。
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その夢は子供たちへ

弥生賞で現役を引退したフジキセキは種牡馬となった。父としてカネヒキリ、コイウタ、ダノンシャンティ、エイジアンウインズ、キンシャサノキセキなどのGIホースらを筆頭に数々の活躍馬を送り出している。フジキセキのクラシック三冠は幻に終わってしまったが、その無念を子供たちが晴らす日はすぐにやってくるかもしれない。

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