サトノダイヤモンドやマカヒキと同世代で、3歳でチャレンジCを勝利したマイネルハニーが函館記念に出走する。この馬の魅力といえば、やはり先行力だろう。昨年暮れのディセンバーSと今年の白富士Sでは、この馬の持ち味を活かした先行押し切りで見事に連勝している。前走の巴賞では休み明けで粘り腰を見せられなかったが、一叩きして変わり身を狙う。そんなマイネルハニーについてまとめてみた。

【ディセンバーS】2番手から押し切る!
道中はウインフルブルームがややスローに抑える逃げをみせる中、マイネルハニーは好位2番手を追走する。直線の入り口で先頭に躍り出ると、しぶとい粘り腰で急坂を越えて、外か脚を伸ばしたゲッカコウの追撃を抑えて昨年のチャレンジC以来の勝利を飾った。
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1着 マイネルハニー(柴田大騎手) 「2番手だと掛かるところがある馬ですが、今日はギリギリ我慢してくれました。早めのスパートでもよく頑張ってくれて、本当に地力のある馬です。勝てて良かったです」 |
【白富士S】好スタートから鮮やかに逃げ切る!
4番枠から好スタートを切り、レースの主導権を握る。道中は前半1000m59秒9のマイペースで軽快に飛ばし、直線ではもうひと踏ん張りを見せると、スズカデヴィアスの追い上げをアタマ差しのいで逃げ切り勝ちを果たした。
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1着 マイネルハニー(柴田大知騎手) 「今日はうまくハミが抜けたところでレースが出来て、最後まで凌いでくれました。入れ込まなくなって、力を出せるようになってきました。今充実しています。本格化してきましたね。今後が楽しみです」 |
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(栗田博憲調教師) 「2000mでもよく踏ん張ってくれました。次走はこの後の状態を見て決めたいです」 |
【巴賞】休み明けが響き8着
10着に敗れた中山記念から約4ヶ月間隔を空けて巴賞に58キロで出走した。4番枠からまずまずのスタートを切ると、外のクラウンディバイダに先手を譲って2番手を追走する。道中は折り合いを気にしながら前目で競馬を進めていたものの、休み明けの分が出たのか、最後の直線で脚が止まり8着に終わった。
【函館記念】直前情報!叩き2戦目で良化一途!
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巴賞8着のマイネルハニーはWコースで5F67秒7〜1F12秒7(馬なり)。10馬身以上前を行くマイネルベッカー(3歳未勝利)を豪快に抜き去り、3馬身先着した。 |
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騎乗した横田助手は「前走は58キロを背負った上に(放牧から)10日間競馬。体も重かった」と前走敗因を分析。「このひと追いで変わると思う。雨予報はいいので」と一変を期待していた。 |
マツリダゴッホ産駒の傾向!函館2000mで好成績!
マツリダゴッホ産駒の函館芝2000mでの通算成績は【2・1・1・7】、複勝率36.7%と好成績を収めている。マツリダゴッホ自身は函館で走ったことはないが、2008年の札幌記念では2着と好走しており、産駒も洋芝適性の高さを見せている。
父は小回りの中山競馬場で無類の強さをみせたマツリダゴッホ、そして母父にはシャドーロールの怪物であるナリタブライアンと趣のある血統。道悪でのパフォーマンスも申し分なく、今回は叩き2走目ということで前進に期待できるだろう。函館出身の丹内祐次騎手を背に約1年半ぶりの重賞制覇を狙う。