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コラム

「覆面馬主の真実」【第56話】~リアルタイム進行型・競馬狂小説~

覆面馬主の真実
桜が咲くと、日本人なら誰しも心が爽やかなざわつきを感じる。

競馬ファンなら、ドバイワールドカップデイから3歳クラシック、桜花賞、皐月賞へと続くエキサイティングな日々にわくわくしてくる。

そんな最高に楽しい春のある日、桜とドバイには見向きもせず、悩みに悩んでいるのは、オレと7号だった。

1号「で、結局どうするよ?1歳。」
7号「う~ん・・・。難しい。分からん。もうアニキがビシッと決めていいよ。」
1号「おいおい、それはないだろ。こんなに考えてきたんだから、もう少し煮詰めようよ。」
7号「へニーニューズとダイワメジャーと、メイショウサムソン、ノヴェリスト、とあと何だっけ?」
1号「トーセンホマレボシ。」
7号「さいころで決めるか。」
1号「血統見ると、どれもまあ面白いんだよな。困ったな。ただ、メイショウサムソンは、牡馬が全然走らないけど。」
7号「逆に、超大物って可能性だってあるぞ。」
1号「だよな。でもさ、この時期の1歳って馬体から何から全然分からんな。」
7号「そうなんだよ。ああ、分からん。タイムマシンに乗って2年後に行きたいな。」
1号「ならさ、もう少し待って、いっそのこと競りで買うことにすっか。」
7号「競りだとよ、3000万とか行っちゃうんじゃねえの?だから、3月に買おうって言ったのアニキだろうが。」
1号「そうだそうだ。そうだったな。う~ん・・・。」

とまあ、こんな押し問答やら禅問答が続き、二人でメシへ。

1号「なあ、そういえば7号、キッコーマンで出世してる友達からさ、面白い番組作ったから見てくれ!って言われてさ。おいしい記憶って番組なんだけどさ、これ、けっこうグッときたんだよ。」
7号「おいしい記憶か!おいしい記憶って聞くと、持ちきれないくらい払い戻しした想い出ばっかり出てくるな。」
1号「だからさ、博奕じゃなくて、食い物の話だって。」
7号「なら、やっぱ魚かな。アニキと食った冬の鰹とかさ、ホシガレイとかさ。」
1号「もっとさ、人生の養分になったみたいな、これぞ!ってひと皿ないのかよ。」
7号「ああ、なるほどね、だったら、老馬主に食わされた蟹かな(笑)」
1号「ああ、あの蟹はヤバイな。オレはさ、中山競馬場のオケラ街道ってあんじゃん。すってんてんに馬券やられて帰る道すがらで食うイカ焼きが、美味かったな。」
7号「若い頃だろ。確かに、あれは美味いな。」

そんな話をしているうちに、すっかり二人とも酔っ払い、1歳馬のことは又先送りになってしまった。

あ、そうそう、人生の養分になった素敵な「食」の物語、「おいしい記憶」は、放送後も、こちらのネットで観られるそうだから、興味ある方は、どうぞ!かなりグッときますよ!



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