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覆面馬主【インパチの11号】日本ダービーの想い出

覆面馬主 インパチの11号
本来はそんな意味合いでつけられた名前ではなかったのだろうが

取りようによっては

哀れとも思えるその名に

いつしか心を奪われていた。

ことあるごとにメディアでとりあげられ、世間ではえらいもて囃されよう。
馬も馬でその期待に応えるように見事にクラシックの大舞台へと駆け上がっていく。

当時どん底におった(いろんな意味で)ワシは

ひとり都合のいい解釈で

我が身の不遇を

その青鹿毛の駿馬に投影していた。


思えば、あの年の5月28日、東京優駿日本ダービー…

超満員の大歓声のなか
ワシも負けじと必死になって叫んでいたのう。

確実に忍び寄る

「メッキが剥がれる」

その日を

今日ではない…、今日ではない!

と、強く打ち消し

どうか落ちに落ちたこの自分を奮い立たせてくれと

どうかワシのヒーローでいてくれと

ありったけの声を絞り出して叫んでいたのを覚えている。

あの日、あの時、はじめて

「財布の底をはたいて自分自身を買っている」

という昭和の劇作家の言葉を少しだけ理解したように思う。







果たして


メッキの剥がれたお前は

祭り上げられるだけ祭り上げられた

ただの
ガラクタの粗悪品だったのか、
ポンコツの不良品だったのか

ただ、少なくともワシのなかでは生涯忘れることのできないダービーの思い出をくれた

紛れもない名馬だった。

そして今、こうして
覆面馬主として下手な筆を揮っていられるのも

あの日のダービーで財布の底をはたいてお前の単勝馬券を買えたからかもしれん。

・・・

そういえば、今年お前に良く似たような馬が出てくるのう。

ただの石ころで終わるか、眩いほどに光り輝くか。

その馬の馬券を買おうと思っとる。

…さて、だらだらと語り込んでしまったが、締めじゃ。


今度のダービーが終わったら、久しぶりにお前に会いにいってみようかの。
まだ栃木のあの牧場で元気にしておるんじゃろうか。

のう、ジャンク

フサイチジャンクよ。



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