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セレクトセール落札額1億超えの馬の成績まとめ【2007年編】

毎年夏に開催され、時として一般人からすれば目玉が飛び出るような高額落札馬が誕生する『セレクトセール』。

今回はそんな『セレクトセール』で【落札価格1億円】を超えた馬が、その後いったいどういった成績を残してきたかをまとめてみました。
馬キュレ

【2007年編】

[13位:落札価格1億円]

【アルゼンチンスターの2007(牡・父ゼンノロブロイ)】
競走馬名『ペルーサ』
2007年産まれは現9歳ですが、この馬は今なおバリバリの現役馬。2010年の青葉賞をデビューから無敗の4連勝で制し、ダービーでは皐月賞馬ヴィクトワールピサに次ぐ2番人気に推されたという輝かしい実績の持ち主です。
その後もその年の天皇賞(秋)で連対を果たし、ジャパンカップ5着、有馬記念4着と、3歳ながらいわゆる秋古馬三冠に皆勤、全て掲示板を確保の大活躍。後の活躍を期待され、その後も重賞戦線の常連となっていたのですが、つい10ヶ月ほど前まで「最後の勝利は青葉賞」という状況のままでした。
ところが流石にそろそろ年齢的にも厳しいかと思われ始めた2015年8月の「札幌日経OP」で、何と5年3ヶ月8日ぶりの勝利。『JRA史上最長勝利間隔』を更新するという、どんな高額馬にも、どんな歴史的名馬にも達成が困難な大偉業を成し遂げました。 5月29日時点で通算成績は28戦5勝、獲得賞金約2億9300万円。後述の同年セール出身最多賞金馬と比べて4億以上の開きがありますが、相手は既に引退、こちらがまだ現役となれば、更新の可能性も無いとは言い切れませんからね。

[12位:落札価格1億200万円]

【デアリングダンジグの2007(牡・父マンハッタンカフェ)】
競走馬名『トーセンダビンチ』
02年産まれの半姉デアリングハートは、このセールの時点で5歳の現役馬。前年に重賞を連勝したり、同年のヴィクトリアマイルで3着に善戦したりと、大活躍の真っ最中でした。
この馬もそんな半姉の実績や、古馬になっても更に成長を見せていたあたりに期待を懸けられていたのですが、タフな姉の弟が必ずしも丈夫とは限りません。
この馬も2歳9月と比較的普通の時期にデビューを果たしたものの、単に追走しているだけでバテて位置取りが下がってしまい、一旦立て直そうと放牧に出したところソエが悪化しなかなか戻って来られず、ようやく2戦目を迎えることが出来たのは何とデビューからほぼ丸々1年後。
結局中央で勝利を収めることはできず地方に移籍し、砂が合ったのか地方で7勝。通算29戦7勝、獲得賞金約479万円という成績でしたが、こういうケースは地方でも未勝利となってしまう場合がかなり多く、7勝を挙げたのは地力の証明だったと言えるかもしれません。

[11位:落札価格1億800万円]

【ローザロバータの2007(牡・父キングカメハメハ)】
競走馬名『ナイスミーチュー』
05年の落札額2位(1億9000万円)となった半兄は地方で2勝のみ、06年の落札額4位(1億6200万円)となった全兄は馬名登録されずと、セレクトセールに上場されていた産駒が2年続けて少々残念な結果となっていますが、このセールの時点ではまだ判りませんからね。やや値段は下がったものの、2頭の兄に続く1億超えとなりました。
その後上の2頭が次々デビュー年を迎え、どちらもちょっと・・・・・という結果となってしまい、この馬のデビュー前には先行きを心配する声もあったそうですが、蓋を開けてみればダート路線で重賞2勝を含む通算成績43戦8勝、獲得賞金約1億9350万円。引退後は当初ノーザンホースパークにいましたが、現在は熊本の高校の馬術部に移動しているとのことです。

[10位:落札価格1億1000万円]

【ビージョイフルアンドリジョイスの2007(牡・父Kingmambo)】
競走馬名『ロケットダイヴ』
日本の登録基準には収まり切らない長い名前を持つ母馬は、当然のごとく外国産。アメリカで競走生活を送り、キングマンボの仔を受胎した状態で繁殖牝馬セールに上場されていたところを買われ、日本に来たというわけです。
つまり日本で産まれたこの馬は、血統だけで言えば完全に外国がルーツの持込馬。良く言えば重厚な血統、悪く言えば日本の軽い馬場への対応力に欠ける、といったところでしょうか。ダート2400m前後という少々珍しい距離で好走を繰り返し、通算成績28戦3勝、獲得賞金約3370万円という成績を日本で残し、7歳になった2014年にフランスに移籍。4戦1勝という成績を挙げているそうです。

[9位:落札価格1億2000万円]

【マンファスの2007(牝・父アグネスタキオン)】
競走馬名『(グランプリソフィ)』
キングカメハメハの半妹に当たる超良血馬で、牝馬ながら今セール中唯一の1億超え。競走能力にももちろん期待できますし、引退後も繁殖牝馬として・・・・・と見込まれての価格と言えるでしょう。
一応デビューに向けての調整は行われていたそうですが、度重なる骨折で実戦を断念。結果的に競走馬登録はされず、この名前でいきなり繁殖入りすることになりました。

[8位:落札価格1億3500万円]

【フサイチエアデールの2007(牡・父クロフネ)】
競走馬名『スクーデリアピサ』

重賞4勝の母を持ち、半姉はクイーンカップ勝ちのライラプス、全兄に05年の最優秀2歳牡馬フサイチリシャールを持つ良血馬。一族の活躍が買われ新馬戦では単勝1番人気の支持を集めましたが先行して失速、ならばダートでと矛先を変えたものの伸びず・・・・・。
ようやくレース慣れした6戦目の東京芝マイルで初の連対を果たし、初勝利が見えた矢先に屈腱炎を発症してしまいました。
約1年後に園田競馬で復帰を果たしましたが、最終的に通算成績13戦0勝、獲得賞金約212万円となったところで地方競馬を引退。現在は乗馬となっているそうです。

[7位:落札価格1億4000万円]

【フサイチエアデールの2006(牡・父クロフネ)】
競走馬名『サイオン』
同じ母馬が2連続ですが別に誤植ではなく、8位の馬が2007年産まれの当歳馬、こちらは2006年生まれの1歳馬。兄弟揃って同じ年に上場されていたというわけです(ちなみにこの後同じようなケースがもう1例あります)。
こちらは中央でOPまで出世し、重賞でも5着に入った経験がありますが、本賞金の加算には至らなかったため使いたいレースになかなか使えず除外続き。出走機会を求めて7歳で地方に移籍し、14年の川崎記念では地方馬最先着となる5着入線も果たしました。
最終的に通算成績38戦6勝、獲得賞金約1億3310万円で地方競馬を引退。現在は北海道の大学の馬術部に所属し、昨秋からは大会等にも出場しているそうです。

[同率5位:落札価格1億5500万円]

【ラスティックベルの2007(牡・父アグネスタキオン)】
競走馬名『トーセンアンタッチ』
すぐ上で紹介した2頭はどちらもフサイチエアデールの産駒でしたが、この馬はフサイチエアデールの半弟。つまりスクーデリアピサとサイオンの叔父ということになりますね。
もちろん良血であることは間違いありませんが、2、3歳時はなかなか体力が付かず、3歳6月の未勝利戦でようやくデビューを果たしたものの、大敗。
この1戦限りで地方に転厩し、超良血馬ということもあって常に人気を集める存在となりましたがなかなか勝てず。通算成績9戦2勝、獲得賞金約37万円という結果で引退となりました。
ちなみにその後は栃木県で乗馬となっているそうですが、引退後に乗馬の訓練をしていた方のブログによると『鞭を入れても無反応』なほどズブい馬だったとか。良く言えば何事にも動じない堂々たる態度ですが、少なくとも競走馬向きの性格では無かったのでしょう。

[同率5位:落札価格1億5500万円]

【マストビーラヴドの2007(牡・父キングカメハメハ)】
競走馬名『アドマイヤロイヤル』
これ以前の年にも何度か名前が出ているマストビーラヴドの産駒で、半姉にGI2勝馬ラインクラフトがいます。
早世してしまった半姉とは違い、この馬は2歳8月にデビューした後は芝、ダート、障害と走りに走り、9歳5月まで中央で活躍。初障害となった今年1月11日のレースで他馬に巻き込まれて落馬してしまいましたが特に怪我も無く、同月末のダート重賞・根岸ステークスに臨んだりするほどのタフさを見せていました。
中央での成績は通算47戦7勝、獲得賞金約2億6950万円。中央登録抹消後は園田に移籍していますので、今後もまだまだ『地方成績』が増えていくと思われます。

[4位:落札価格1億7000万円]

【エヴリウィスパーの2006(牡・父ジャングルポケット)】
競走馬名『トーセンジョーダン』
この年のセレクトセール出身馬中、2016年の年始時点で最多賞金馬となっているのがこちら。蹄の不調でクラシック三冠を棒に振ってしまうアクシデントこそあったものの、4歳11月にアルゼンチン共和国杯を勝ち重賞初制覇を達成すると、以降は引退までひたすら重賞・GIを連戦(なんと21連続重賞出走!)。
通算30戦9勝、獲得賞金約7億500万円という成績のうち重賞勝ちは4鞍でしたが、その中には2011年の天皇賞(秋)も含まれており、引退後は種牡馬となりました。

[3位:落札価格2億4500万円]

【エアグルーヴの2006(牡・父ダンスインザダーク)】
競走馬名『フォゲッタブル』
言わずと知れた名牝エアグルーヴの産駒で、セレクトセールの高額落札常連血統。全兄ザサンデーフサイチに至っては、当時最高額となる4億9000万円で落札されていますからね。
ただどうしてもこういう馬に求められるのは目立った成績、つまり『GIタイトル』になりがちです。が、菊花賞では僅かに敗れ、長距離実績を買われて人気に推された天皇賞(春)にも手が届かず、同時期に走っていた1つ下の半弟ルーラーシップがGI上位入線を繰り返し海外GIまで勝つ始末。これでは比較されて『残念な兄』扱いされてしまうのも仕方がないでしょう。
ただしフォゲッタブル自身の成績だけを見ると、重賞2勝を含む通算32戦4勝、獲得賞金約2億6520万円と、2億を越す馬にしては珍しく自身の落札額以上の賞金額をマーク。
引退後はノーザンホースパークで乗馬となっていますが、大会の雰囲気に全く動じず、障害飛越を難なくこなしているのだとか。スタミナも豊富ですし、ひょっとしたら現役時に障害入りしていたらジャンプのGIタイトルが狙えていたかもしれませんね。

[2位:落札価格2億5000万円]

【マイケイティーズの2006(牡・父フレンチデピュティ)】
競走馬名『アドマイヤコブラ』
この馬の半兄アドマイヤムーン(父エンドスウィープ)が、セールの2週ほど前に宝塚記念を勝ったばかり。となれば価格が上がるのは必然と言えるでしょう。
こちらは父がフレンチデピュティとなっており、当初は新馬戦の開幕に合わせてデビューできるかと言われたほどでしたが、500キロを越す大きな馬体を気遣い断念。秋の京都ダートでの初陣となり、ここを人気に応えて見事勝利しました。
その後も『芝を使うと脚の負担が増えてしまうので、ダートで賞金を加算してクラシックへ』という路線を狙ってダート戦に出走していましたが、500万下を2戦し2連敗。ただでさえ大柄なのにとにかく食欲が旺盛で、飼葉桶の中身を食べ終わると人間に愛想を振り撒きおやつをねだる、闘争心が全く見えない馬だったそうな・・・・・。
結局通算3戦1勝、獲得賞金約700万円という戦績のまま引退。ダチョウやヤギなど様々な動物と触れ合える牧場で『おやつをあげると喜ぶ、大きくてかわいいお馬さん』になったそうです。

[1位:落札価格3億円]

【マイケイティーズの2007(牡・父クロフネ)】
競走馬名『アドマイヤハーレ』
2007年のこの時期といえば、ちょうどこの馬と先ほどのアドマイヤコブラの半兄アドマイヤムーンがダーレーへ移籍した頃。『40億円でトレード!』と報じられたのが7月17日、セレクトセールはその一週間前、そして半弟2頭がこの価格・・・・・と、何だか色々想像できてしまう状況ですね。
こちらもこちらで大柄な馬格を誇る馬で、デビュー時の馬体重は558キロ。この影響もあってか調整が遅れに遅れ、3歳7月の未勝利戦でようやくデビューとなりましたが、次元の違う走りで既走馬相手にあっさり快勝してみせました。
約1ヶ月後の500万下でも3着に善戦し、次はいったいどこに出走するのか・・・・・と期待されていたのですが、放牧に出されそのまま引退。通算成績2戦1勝、獲得賞金約690万円という成績で、乗馬に転身しました。
『アドマイヤハーレー』と微妙に改名され、現在も茨城県の乗馬クラブで活躍しているそうです。

・・・・・いかがだったでしょうか?
ちなみにこの年のセレクトセール出身馬のうち最も多額の賞金を稼いだのは、先述の【エヴリウィスパーの2006(父ジャングルポケット)】、競走馬名『トーセンジョーダン』でした。
※まだ現役を続けている馬がいるため今後変動する可能性があります。
(現役馬の成績は2016年5月29日時点)

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