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コラム

『特別コラム ~ダービーウイーク全レース予想の結末は?~』

覆面馬主 砂の6号
蒸し暑い6月の某日。

その日は重い足取りで、都内のオフィス街にある、とあるビルの一室へやってきていた。

7号サンにダービーウイークの報告をする為だ。

結果は、すでにご存知のとおり。2勝4敗の負け越し。
幸先よく2連勝でスタートしたが、後半まさかの4連敗。収支もプラスには、程遠い結果となった。

ただ、このまま引き下がるつもりは、毛頭ない。
最後まで企画につきあってくれた読者の皆さまのためにも、なんとかオフレコ馬券をゲットできないものか。

策(=言い訳)は、寝ずに考えてきた。説得のシミュレーションも完ペキだ。
服装も白い服でまとめてきた。決死の白装束だ!

しかし、もとはと言えば、そもそも7号サンから急に振られた話。
予想で負け越して、謝る必要があるのだろうか?

まあ『勝ち越したら・・』などと大見得をきったからには、仕方がないか。
とにかく“あの7号サン”に逆らうのは、極力よそう。命がいくらあっても、足りそうもない。


それにしても、7号サンに会うのは久しぶりだ。

いちど大きく深呼吸してから、ドアノブに手を掛ける。
自分でも気づかないうちに、じっとりと手に汗をかいていた。

ドアの向こうから、品のない中年男達の笑い声が聞こえてくる。どうやら8号サンも来ているようだ。
思わぬ方向に、話が向かわないといいが、、

意を決して、ドアをノックする。


6号:こんにちは。6号です。

7号:おー、来たか。開いてるぞ

ドアを開けると、冷房の、心地よい風が流れてくる。

一瞬の清涼感に浸ったのも束の間。圧倒的な存在感が、視界を支配する。
例えるなら、そう。北斗の拳のラオウ。風貌もどことなく似ている・・・気がする。

向かいの玉座のような椅子に鎮座している7号サン。そして向かって右側に立っているのが8号サンだ。

8号:おっ!ミスター罰ゲームのお出まし♪

普段は仲良くさせてもらっている8号サンだが・・こうして悪ノリしている時は性質が悪い。
そういえば、8号サン。罰ゲームを楽しみにしていたっけ。

6号:どうも、7号サン。8号サンもお久しぶりです。

7号:おう。久しぶりだな!?

携帯を覗き込みながら、こちらに問いかけてくる。

6号:いやぁ。先日は申し訳ありませんでした。

7号:ん?何がだ。

6号:ダービーウイークです。

7号:まあ、そんなに改まるな。『勝ち越したら、オフレコ馬券くれ』って自信満々に啖呵切ったろ?
その落とし前を、どうつけてくれるのか?それが聞きたいだけだからな!

6号:は、はい(汗

落とし前って、“その筋”の人以外、あまり使わない言葉・・だよな。

7号:で、お前。俺に何を謝りたいと?

6号:ダービーウイークの結果ですが。その・・2勝4敗です。ご期待にそえず、申し訳ありませんでした。

7号:ん!?

それまで上機嫌だった7号サンの顔が一瞬曇った?気がした。

7号:ちょっと待て。言いたいことはそれだけか?

手に持っていた携帯を置いて、ようやく体をこちらへ向けてきた。

6号:はい。予想に丸乗りしてくれた、7号サンや読者のみなさまに申し訳なくて・・。

それを聞くと、7号サンは目の前にあったタバコに、静かに火をつけた。
そして、ふぅと大きく煙を吹き出してから、言葉を続けた。

7号:お前、本気でそれを、わざわざ俺に報告しに来たのか?

たばこの先をゆっくりとこちらに向けながら、凄みのある口調で、そう問いかけてきた。
この雰囲気は・・なにかマズイ予感がする。。

6号:は・・はい。そうですけど?

8号:あらら、6号サン?それって、まずくない?

いや、状況がマズイのは判っているんだよ、8号サン。。

8号:それじゃ気持ちよく、罰ゲームもできないよ?

え?罰ゲームもできない??

・・困った。あきらかに“事前のシミュレーション・パターンにはない状況”に陥っている。。
頭が混乱し、即答することができない。

しばらくの間、沈黙が続いた。
すると、たばこの火を無造作に消しながら、7号サンが再び口を開いた。

7号:なぁ6号。俺は、お前に何を頼んだっけ?

6号:え・・と。ダービーウイークの予想です。

7号:それで?

“それで”って何だ?それ以外に何かあったっけ?

7号:俺はキチンと伝えたつもりだったがな。

そう言い残すと、静かに目の前の席を立ち、奥のデスク席の方へ向かって行った。

7号:お前がそういうつもりだったとは、ちょっとガッカリしたぞ。

デスク席にあるPCの電源をつけながら、そう呟いた。

7号:いや。間違ってはいねーんだよ。間違っては。
でも、その先の、大事なもの。忘れてるんじゃねーの?

大事な・・もの?

7号:よし。この話、続きは明日にしねーか?

~後編に続く~


※会話などは事実を基に再現されていますが、一部の表現は6号の脳内イメージにより強調されています



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