2017年7月30日(日)に札幌競馬場で行われる芝1800mのGIIIレース【第65回クイーンステークス】
レースの傾向や過去映像、今年の出走馬の前評判等をまとめてみた。
レースの傾向や過去映像、今年の出走馬の前評判等をまとめてみた。

【クイーンステークス】歴史
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クイーンSは、1953年に4歳(現3歳)牝馬限定、別定の重賞競走として創設され、秋の東京開催の芝2000mで行われた。その後は開催場を東京競馬場と中山競馬場の間で幾度も変更して行われたが、新潟競馬場で行われた1988年を除き、1980年以降1999年まで中山競馬場で行われた。 |
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2000年の牝馬競走体系の整備により、本競走は舞台を8月中旬の札幌競馬場・芝1800mに移したうえ、4歳(現3歳)以上の牝馬限定の重賞競走として生まれ変わり、秋華賞・天皇賞(秋)・エリザベス女王杯など秋の大レースを目指す牝馬たちが集い熱戦を繰り広げている。 |
コースの特徴
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札幌・芝1800m スタートしてから1コーナーまでの距離は約200mで、コーナー4つの芝1800mのコース(他に函館・福島・中山・小倉)の中では最も短い。コース全体がほぼ平坦で、各コーナーはカーブがきつくなく回りやすい。直線が短い(Aコース使用時で266.1m)ため、その前の4コーナーで加速することになるが、コーナーが緩いため勢いがつきやすい。最初の1コーナーをロスなく回り、4コーナーから加速して、短い直線でもトップスピードに乗れるタイプの馬が好走しやすい。 |
2016年【第64回クイーンステークス】
【クイーンS】マコトブリジャール重賞連勝 人気薄でまた一発 https://t.co/Cc2Zqhud61 pic.twitter.com/WnQ4fdWV8H
— ベビードール笑留 (@babydoll_ele) 2016年8月1日
昨年の同レースでは、四位騎手騎乗の9番人気マコトブリジャール(鮫島厩舎、父ストーミングホーム)が差し切って優勝した。
【クイーンステークス】レース傾向
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マイル以下の重賞における実績がポイント 過去10年の3着以内馬延べ30頭中24頭は、JRAの1600m以下の重賞で10着以内に入った経験があった。一方、その経験がなかった馬は3着内率が11.5%にとどまっている上、2010年以降の過去7回では〔0・1・2・33〕(3着内率8.3%)、さらに2014年以降の過去3回に限れば〔0・0・0・13〕(3着内率0%)と、近年は苦戦傾向がより強まっている。オープン特別や条件クラスのレース、または1800m以上の重賞を主戦場としてきた馬など、1600m以下の重賞で実績のない馬は評価を下げた方がよさそうだ。 |
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GIで9着以内に入った経験のある馬が中心 過去10年の3着以内馬延べ30頭中21頭は、JRAのGIで9着以内に入った経験があった。ちなみに、2010年以降の優勝馬7頭は、いずれもこの経験を有していた。JRAのGIに出走した経験がない馬はもちろん、10着以下に敗れた経験しかない馬も過信禁物と見るべきだろう。 |
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同年の福島牝馬Sに出走していた馬は要注目 過去10年の3着以内馬延べ30頭中11頭は、同年の福島牝馬Sで14着以内に入った経験のある馬だった。該当馬は3着内率36.7%と好走率も優秀だ。ちなみに、2014年以降の優勝馬3頭は、いずれも同年の福島牝馬Sで3着以内に入っていた。今年もそのような馬が出走してきたらしっかりマークしておこう。 |
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重賞好走馬を除くと5歳馬が優勢 過去10年の年齢別成績を調べると、連対率と3着内率が最も高いのは3歳馬となっている。とはいえ、3~6歳馬の3着内率はいずれも20%台で、大きな差はない。 |
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大敗直後の馬は割り引きが必要 過去7年の優勝馬7頭は、いずれも前走の着順が1着、もしくは前走で敗れていたとしても1着馬とのタイム差が0秒9以内だった。前走で勝ち馬に1秒以上のタイム差をつけられていた馬は過信禁物だ。また、この7頭はJRAの1600m以下の重賞で5着以内に入った経験があった点、JRAのGIで9着以内に入った経験があった点も共通している。 |
過去のレース傾向では、【1600m以下の重賞で10着以内】【GIで9着以内】【同年の福島牝馬Sで14着以内】【前走で1着馬とのタイム差が0秒9以内】の競走馬が好走する傾向にある。果たして今回の出走馬にこれらの条件を満たす馬はいるのだろうか。
【第65回クイーンステークス】登録馬
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アエロリット アドマイヤリード マキシマムドパリ トーセンビクトリー パールコード クインズミラーグロ ラインハート シャルール ノットフォーマル クロコスミア ヤマカツグレース エテルナミノル ハツガツオ ハッピーユニバンス 以下、除外対象馬 サトノアリシア スズカゼ |
フルゲート14頭に対して今年は16頭が登録されている。現時点ではサトノアリシア、スズカゼが除外対象となっている。
【第65回クイーンステークス】予想オッズ
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1 アドマイヤリード 2.6 2 アエロリット 3.1 3 マキシマムドパリ 5.9 4 クインズミラーグロ 9.8 5 トーセンビクトリー 11.8 6 パールコード 12.1 7 ヤマカツグレース 13.4 8 クロコスミア 14.9 9 シャルール 30.0 10 ノットフォーマル 90.1 11 エテルナミノル 104.1 12 サトノアリシア 236.1 13 ハツガツオ 243.9 14 ラインハート 379.8 15 スズカゼ 387.7 16 ハッピーユニバンス 594.1 |
現時点(水曜)での予想オッズでは、今年のヴィクトリアマイルを制したアドマイヤリードが1番人気となっている。
【第65回クイーンステークス】有力馬は!?
【1600m以下の重賞で10着以内】【GIで9着以内】【前走1着かタイム差が0秒9以内】
アドマイヤリード
アドマイヤリード
アドマイヤリード美人すぎない? pic.twitter.com/7PWmlvRkUI
— 坂本氏@転生垢 (@ORENO_SHUTAN2) 2017年5月30日
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アドマイヤリード(牝4、栗東・須貝尚介厩舎)は今年のヴィクトリアマイルを制覇。中団追走から馬群を割って突き抜けるという力強い競馬で、春の古馬女王に輝いた。小柄な馬だけに斤量が55キロにとどまったのは大きく、初参戦の札幌でも結果を出してくれそうだ。 |
【1600m以下の重賞で10着以内】【GIで9着以内】【前走で1着馬とのタイム差が0秒9以内】
アエロリット
アエロリット
NHKマイル覇者アエロリット、次走はクイーンSへ
— Nathaniel (@mambo_ds96) 2017年5月29日
(スポーツニッポン)https://t.co/r364HlZ1Jd
目標の秋華賞へ向け、7月に早くも始動。00年の古馬解放後、同レース3歳馬Vはオースミハルカ、アプリコットフィズ、アヴェンチュラ、アイムユアーズの4頭。 pic.twitter.com/IhSCSG8Nwu
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NHKマイルCで牡馬を撃破して待望のGI初制覇。デビューから【2・3・0・1】と堅実な戦歴を残している。唯一、連対を外した桜花賞は後方から直線よく伸びて5着。勝ったレーヌミノルから1馬身1/4差で、大崩れはしていない。GI制覇後は放牧でしっかりとケアして、14日に札幌競馬場へ直接入厩。20日の1週前追いでは札幌ダートで5ハロン64秒6-11秒9を馬なりでマークした。手綱を取った菊沢調教師は「古馬とは(3キロの)斤量差があるし、いい競馬はできると思う」と自信を持っている。 |
【GIで9着以内】【同年の福島牝馬Sで14着以内】【前走で1着馬とのタイム差が0秒9以内】
クインズミラーグロ
クインズミラーグロ
マンハッタンカフェ産駒
— サトルチェンジ (@subtlechange98) 2017年6月15日
クインズミラーグロさん♡
(2017年 マーメイドステークス) pic.twitter.com/bPprCzVxQ1
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今年に入って愛知杯3着、中山牝馬S3着、福島牝馬S3着、マーメイドS2着と、牝馬限定のGIIIで善戦。重賞取りまであと一歩のところに来ている。19日に美浦で1週前追いを行って22日に札幌入り。決め手不足は否めないが、どの舞台でも力を発揮できるのは強みだ。札幌も2戦して3、4着と堅実に走れており、もちろん洋芝にも不安はない。 |
今週から遂に札幌開催がスタート!その開幕週のメインレースがクイーンステークス。
今年は春のGIウイナー2頭の参戦含む好メンバーが集結。
例年以上にハイレベルな一戦が繰り広げられそうだ。
3歳牝馬でNHKマイルカップを制したアエロリット、4歳牝馬でヴィクトリアマイルを勝ったアドマイヤリード はもちろん有力どころだが人気薄で狙いたいのがクロコスミア。
先週取り上げた中京記念を制したウインガニオンと同様に、唯一上記のデータ全てに合致している。
降級戦の前走で56kg背負いながらもコースレコード勝ち。
札幌2歳ステークスで3着があるように舞台設定もいいので人気がなければ積極的に買いたいところだ。
今年は春のGIウイナー2頭の参戦含む好メンバーが集結。
例年以上にハイレベルな一戦が繰り広げられそうだ。
3歳牝馬でNHKマイルカップを制したアエロリット、4歳牝馬でヴィクトリアマイルを勝ったアドマイヤリード はもちろん有力どころだが人気薄で狙いたいのがクロコスミア。
先週取り上げた中京記念を制したウインガニオンと同様に、唯一上記のデータ全てに合致している。
降級戦の前走で56kg背負いながらもコースレコード勝ち。
札幌2歳ステークスで3着があるように舞台設定もいいので人気がなければ積極的に買いたいところだ。